しかし、まだそのように決め付けることはできない。というのも、西原氏は「ビッグコミックスペリオール」(小学館)にて高須氏との関係をテーマにした「ダーリンは70歳」を連載しはじめたばかりだからだ。アルコールに溺れながらも自分というものをどこまでも探しつづけた鴨志田氏との関係を包み隠さず描き出し、人間の深淵ともいうべき部分を表現した西原氏のこと。当然、恋人である高須氏を描くのなら、彼の特異で偏狭な思想に触れないわけにはいかないはずだ。
いまのところ、この連載では高須氏のネトウヨ問題には踏み込んでいないが、今後、西原氏はどのように高須氏を描いていくのか。期待して見守りたい。
(大方 草)
最終更新:2015.11.14 12:27