大筋合意に達する直前にも、15年9月30日、米ワシントンのシンクタンク戦略国際問題研究所ではTPPへの態度の変節について次のように説明している。
「TPPに関しては大きな議論がありました。実をいうと、私も民主党政権時代はTPPに反対していたんです。TPP反対議連の幹事長をしていたんですが、それは民主党政権ではTPPというたいへん大きな国益のかかった外交交渉ができないと思っていたからであって、安倍政権におけるTPPについては、私は推進すべきだと思っています」と苦しい釈明するのだ。
今のところはまだ、複数いるポスト安倍の一人でしかない稲田だが、この二枚舌はすでに首相級(笑)。ウソをつけばつくほどエラくなれる自民党の体質を考えると、“稲田総理”誕生の可能性はけっこうあるかもしれない。
(小石川シンイチ)
最終更新:2015.10.15 12:21