百田センセイの反撃はやっぱり利権だより?(NHK経営委員会HPより)
百田尚樹『殉愛』問題で沈黙を守っていた週刊誌がようやく動き始めた。近々発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)が出版差し止め訴訟を起こしたやしきたかじんの娘をインタビュー。『殉愛』(幻冬舎)の嘘とさくら夫人の行動が語られているという。
だが、追及の動きはこれだけ。他の週刊誌はまったく逆で、今週から百田、さくら未亡人擁護の大キャンペーンを展開するようだ。
まず、12月11日発売の「週刊新潮」(新潮社)がさくら未亡人の主張に丸のりする形で擁護特集を展開、次に翌12日発売の「フライデー」(講談社)、続いて来週火曜日発売の「フラッシュ」(光文社)がさくら夫人のインタビューを掲載。さらに、百田の連載が始まる「週刊文春」(文藝春秋)も今週か来週に、百田が手記としてこの問題を書く手はずになっているらしい。
「すでに全誌ともさくら夫人と百田さんのインタビューを終えています。内容はもちろん100%さくら夫人擁護。たかじんの娘とKマネージャーを攻撃するものです。それも当然で、今回の企画は百田さんのほうからもちかけられたものですから。ベストセラーや連載を抱える身としては断りきれなかったというわけです」(週刊誌関係者)
林真理子に「もうジャーナリズムなんて名乗らない方がいい。自分のところに都合の悪いことは徹底的に知らんぷりを決め込むなんて、誰が朝日新聞のことを叩けるのであろうか」とまでいわれてなお、こんな談合まがいのやり方でインチキ作家擁護キャンペーンを張るとは、週刊誌に恥というものはないのか。
というか、そもそも、彼らはこの期に及んで、何を擁護するつもりなのだろう。考えられるのは、百田がこのところ、ツイッターで「『殉愛』には、敢えて書かなかったことが山のようにある。ある人物たちのことだ。もう、おぞましくておぞましくて、とても書けなかった」などと恫喝している件だろう。
「おそらく百田が仕掛けようとしているのは、娘とKマネージャーの件。『殉愛』にも出てくるが、娘がたかじんにお金をせびっていたことやメールでの悪態、Kマネージャーの使途不明金をもっと深くやるつもりなんじゃないか。とくにKマネージャーについては、たかじんに間違ってメールしてしまった恋人との“H写真”があると鬼のクビをとったように騒いでいるので、もしかしたらそういうものまで出してくるかもしれません」(週刊誌関係者)
ただ、仮にこうした事実があったとしても、今、『殉愛』に起きている問題とはなんの関係もない。最大の焦点になっているのはさくら夫人がたかじんとつきあっていた時もまだ結婚をしていたという事実で、しかも『殉愛』はそれを伏せただけでなく、「独身」と虚偽を書いているのだ。その部分を無視していくら娘やマネージャー攻撃をしたところで、読者の共感は得られないだろう。