高市首相G7欠席めぐり今度は茂木外相の嘘答弁が発覚! “飲酒でドタキャン”を隠すために嘘に嘘を重ねる高市政権の迷走
辻元議員が29日に行った外務省ヒアリングで、いったいどんなやりとりがあったのか。
当初、外務省側は、茂木外相の答弁が誤りであることを認めていた。まず、辻元議員は同日の正午過ぎ、外務省の担当者を議員事務所に呼んで説明を求めたのだが、その際、外務省の担当者は、2021年6月3日の「COVAXワクチン・サミット」と、同年8月25日の「アフガニスタン情勢に関するG7首脳テレビ会議」の2つの資料を持参していた。つまり外務省自身が、茂木答弁が別々の2つの会議を混同したものだと裏付ける資料を提示したのだ。
しかも、応対した若手職員は辻元議員が「(茂木答弁は)間違いということですね」と問うと、素直にそれを認めたという。
そこで辻元議員は、同日15時からの立憲民主党の外交・安全保障部会でも同じ説明をするよう外務省に依頼した。ところが、若手に代わって幹部クラスが出てきた部会では、態度が一変する。大臣答弁の「間違い」を認めなくなってしまったのだ。
辻元議員のXによると、幹部は、こう説明したという。
「新型コロナ禍が始まってから、首脳レベルのオンライン会合としていろいろな会議があるという趣旨を大臣の方からご答弁されたものと考えます」
「急なご質問であったということもあるかと思います。私の記憶では、大臣も『おそらく』というふうにおっしゃっていたかと思いますし、いずれにしても大臣の方からは首脳レベル、当時、新型コロナ禍が始まって以降、様々なオンライン会議が行われていたということをご答弁されたと考えております」
しかし、茂木外相は答弁で「いろいろな会議がある」などと一般論を述べたわけではない。2021年8月のG7は日本が呼びかけ、自らが司会を務めるものだったから出席したと話し、今回、代理出席しなかったことを正当化したのだ。それを「例を紹介しただけ」と言い換えるのはゴマカシでしかない。
また、急な質問だったというのも、辻元議員が〈私は委員会質疑にあたり、「外務大臣は宿舎にいたのに、なぜ代理出席しなかったのか?」と質問通告しているよ。〉と反論しているように、事実ではない。
この態度の豹変ぶりに驚いた辻元議員らは、改めて事実関係をひとつずつ外務省に確認していったという。
──コロナのワクチン確保のために日本が呼びかけ、茂木外相が司会をした会議というのはワクチン・サミットであって、G7ではない、でよいか?
「はい」
──茂木外相が代理で出たG7会議は1回だけで、それはアフガンの会議である、でよいか?
「はい」
──パラリンピックの後に菅総理が来たのはどちらか?
「アフガンのG7です」
個別の事実を突きつけられればごまかしようがないため、認めざるをえなかったのだろう。しかし、では茂木外相の答弁はやはり誤りではないか、と指摘すると、外務省幹部はやはり認めようとせず「ご意見として承ります……」と消え入るように繰り返すばかりだったという。
なぜ政府はここまで誤りを認めようとしないのか。普通なら、大臣の記憶違いだったと言えばいいだけだ。にもかかわらずこうした頑なな姿勢を貫いているのは、もしその答弁が間違いとなると、茂木外相が代理出席しなかった根拠がなくなってしまうからだ。
高市首相欠席、遠藤審議官の代理出席が外務省の判断だという説明を撤回しない以上、今度は外相や外務省は誤った根拠をもとに判断して、重要なG7会議を官僚にまかせてしまったことになり、「前例を無視した外交上の大失態」という批判が向けられることになる。
ようするに、茂木外相と外務省は、高市首相が欠席の本当の理由を隠すためについた「外務省の判断」という嘘の辻褄が合わせようと、さらなる嘘とゴマカシをはかったものの、その矛盾を指摘され、立ち往生してしまっているということだろう。
くだんの外務省幹部は、辻元議員からの「茂木大臣に言うなと言われたのか」という質問に、「そのようなことはございません!」と完全否定したというが、この問題の対応は外務省、官邸からの指令で何も言えなくなっているのではないか。
しかし、どれだけごまかし、屋上屋に嘘を重ねようと、今回の高市首相欠席が「外務省の判断」というのはありえない。高市首相や茂木外相は「今回の会議は30分で日本の発言も1回数分程度だから官僚でいいと判断」などと言い張っているが、外務省にそんな基準はない。実際、2024年4月14日のG7オンライン首脳会議は45分で、各国の発言は数分程度になるが、日本の岸田首相も各国首脳も誰も欠席していない。
前例を重視する外務省が、率先して「30分だから首相は出なくていい」などと判断することなど考えられないのである。