そういう意味では、“自衛隊の経済的徴兵制の本質”や“小学生向け戦争教育パンフ問題”を古賀議員叩きにすり替えようとした小泉防衛相らの作戦はまんまと成功したと言えるだろう。
もっとも、マスコミや国会が口をつぐんでも、国民はこんなインチキに踊らされるほど、馬鹿ではない。ネットでは、ネトウヨによる古賀議員攻撃の一方で、それ以上に、古賀議員が指摘した「自衛隊は経済的に厳しい子が行く」は本当だという声が広がっている。そして、古賀議員の発言を「自衛隊員への侮辱、差別だ」と攻撃する政治家や右派芸能人の欺瞞を批判する声も少なくない。
〈小泉ジュニアがこの問題に饒舌なのは、大した能力もないのに裕福な総理大臣の息子というだけで防衛大臣にまでなれてしまった自分のような「特権階級」が、経済的に恵まれない若者たちを戦場に向かわせる力をもっているというグロテスクな構図を何とかごまかしたいからだろう。騙されてはいけない。〉
〈自分の子どもは自衛官にはしない奴らが、自衛官の経済的徴兵の現実に「偏見」とか言うのほんと綺麗事を言うなという気持ちになる。自衛官の親が言うならまだわかる。あんたカナダに子ども達留学させてんじゃんみたいな芸能人が言ってるのとかが一番嫌。〉
こうしたツイートはまさに本質をついたものだ。「日本人も国を守るために戦うべき」などと叫んでいる連中は自分で戦地に行こうなんてことは露ほども考えていない。自衛隊を持ち上げながら、自分たちは安全地帯にいて、「血を流す」役割は、「金と仕事に困り、教育を受ける権利を奪われた貧乏人」に押しつければいいと考えている。
連中に騙されないためにも、そして、いまのグロテスクな「経済的徴兵制」を放置しないためにも、今回の古賀発言をきっかけに巻き起こった自衛隊の構造をめぐる議論をもっと深め、広げていく必要がある。
(編集部)
最終更新:2026.06.23 09:58