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国民民主党の問題は山尾志桜里や須藤元気より“暴言王”足立康史を候補にしたこと 陰謀論やデマ拡散、山口敬之や統一教会擁護も

 しかも、足立氏が悪質なのは、暴言のみならず、デマやヘイトスピーチを振りまいてきたことだ。たとえば、足立氏が目の敵にしてきた立憲の辻元清美議員に対しては、森友学園問題で辻元議員が豊中市に補助金を出させたなどのデマをテレビで垂れ流し、街頭演説でも「森友問題は辻元のヤラセ」などと喧伝。また、蓮舫議員の二重国籍問題をあげつらい、“蓮舫代表の言動は中国の代弁者のよう”などと投稿した際には、こんな一言を添えていた。

〈国籍のことを言うのはポリコレに反するので本当は控えたいのですが、ストレスたまると午後の地元活動に影響するので書いてしまいます〉

 デマ情報やヘイトスピーチによって個人攻撃をおこない、挙げ句の果てにはヘイトスピーチを「ストレス発散」だと自ら認める──。あまりに品性下劣としか言いようがないだろう。

 このほかにも足立氏は、ネトウヨが何かの陰謀組織か反社組織のように語ってきた「関西生コン」(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部)というワードを持ち出しては、辻本議員やれいわ新選組の大石あきこ議員などへの攻撃に使ってきたが、現在、関西生コン事件の裁判では無罪判決も相次いでおり、「警察・検察による組合潰し」という見方が強くなっている。

 また、2022年には、足立氏が統一教会のダミー団体である「世界戦略総合研究所」で講演をおこなっていたことが判明したが、足立氏は自身のnoteに「そもそも、統一教会の何が問題なのか、国会で取り上げ、カルト規制等の導入をリードするに十分な正確性をもって承知していません」などと綴って炎上したほか、〈関西生コンはほとんど報道しないマスコミが、統一教会ではお祭り騒ぎのよう。宗教団体よりメディアの方が問題かも〉〈共産党は、宗教弾圧してる暇があるなら〉などと投稿。つまり、政治と統一教会の関係を追及することを「宗教弾圧」と非難していたのだ。

 さらに、忘れてはいけないのが、伊藤詩織氏が性暴力被害を訴えていた元TBS記者・山口敬之氏の事件をめぐって検察審査会で「不起訴相当」の議決がなされたあと、ネトウヨYouTube番組で経済評論家の上念司氏や自民党・和田政宗参院議員らとともに足立氏も山口氏と“祝杯”を挙げていたことだ。その後、2019年に伊藤氏が民事裁判で勝訴したことを受け、足立氏は〈本判決を踏まえ、当面、同番組への出演は自粛することといたします〉と投稿したが、そこに伊藤氏への謝罪はなかった。

「批判を恐れず本音で勝負!」などと言いながら、そのじつ、暴言とデマを吐いては国会の審議をかき乱してきた足立氏。しかも、国会の場で「アホ」「バカ」犯罪者」という言葉が繰り返されたことにより、政治家による暴言のハードルはどんどんと下がり、同時に政治家の劣化、国会議論の劣化も進行させた。その罪はあまりに重く、維新の“内ゲバ”によって政界引退に追い込まれた足立氏に再起の道を用意した玉木氏も同罪だと言わざるを得ない。

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