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“裏金”“統一教会”の萩生田光一を応援する極右勢力と有名テレビコメンテーター 一方、新たな裏金疑惑を検察が捜査開始の報道も

 そもそも、萩生田氏には自身の裏金問題だけではなく、代表を務めていた自民党東京都連でも裏金疑惑が指摘されてきた。というのも、東京都連は2023年1月30日に政治資金パーティを開催し、そのために2022年に販売したパー券収入は7646万円であると政治資金収支報告書に記載していたが、「しんぶん赤旗 日曜版」が調べたところ、7団体が購入したパー券代である合計362万円が記載されていなかったのだ。

 無論、この362万円はわかった範囲の金額にすぎず、実際にはさらに裏金化していた可能性が高い。現に、安倍派の裏金も、上脇博之・神戸学院大学教授が当初調べた際は4年分で4000万円だったが、安倍派の会計責任者が起訴された際の虚偽記入額は6億7500万円にものぼったからだ。

 そして、この「しんぶん赤旗」の調査を受け、今年1月、上脇教授は当時、東京都連代表だった萩生田氏ら3人を刑事告発したのだが、なんと「東京地検特捜部が、水面下で自民党東京都連を捜査中」であると「週刊新潮」(新潮社)10月17日号が報じたのだ。

 同誌によると、「特捜部は萩生田氏を捜査の本丸と位置付けている」とし、〈(石破政権の)新執行部は、特捜部の捜査が選挙中に止まると見越したうえで、新たな疑惑が噴き出す前に早期解散に踏み切った可能性は否定できない〉と綴っている。

 もちろん、自民党派閥による裏金事件でも及び腰だった特捜部が、「萩生田氏を本丸」にして立件するとはにわかに信じがたい。だが、捜査とは関係なく、萩生田氏には東京都連の裏金疑惑について説明する政治的・道義的責任がある。

 にもかかわらず、当の萩生田氏は都連裏金疑惑など、選挙戦においてどこ吹く風。それどころか、自民党が実施したとされる情勢調査の結果によると、萩生田氏は有田氏に差をつけてリードしているという。

 萩生田氏が当選すれば、自民党から追加公認されるだけではなく、再び要職につく可能性もある。いや、自民が確実に議席を減らすことを考えれば、選挙後は高市氏を担ぎ上げて石破おろしを本格化させ、党内で再び実権を取り戻すことになるのは間違いない。

 裏金2728万円の元安倍派幹部を、そのまま国会に戻していいのか。有権者の意識が問われている。

最終更新:2024.10.18 11:10

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