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吉村洋文・大阪府知事が阪神とオリックスの優勝パレードを“横取り”してボロボロ万博のPR に政治利用 ネットで非難が殺到!

 しかし、このあまりにも露骨すぎる“便乗商法”には批判が殺到。〈優勝パレードに万博一切関係ないのに名前入ってるのマジで意味わからん〉〈万博の金集め〉〈維新政治は阪神18年ぶり優勝を政治利用するな!〉〈維新が勝手に誘致した万博なんだからお前らが責任持って始末しろ。タイガースを巻き込むな胸糞悪い〉〈万博をこじつけたこんなパレード、非常に不快極まりない〉などといった意見が数多く投稿される事態となっているのだ。

 たしかに、過去にも阪神タイガースの優勝を“政治利用”しようとする動きはあった。実際、同じく18年ぶりのリーグ優勝となった2003年にも、タイガースファンを自認していた当時の太田房江知事が「優勝に備えて道頓堀の川ざらえを」などと発言。これは府知事の任期満了を控え再選を狙ったパフォーマンスだと見られていた。

 だが、この2003年と比較しても、今回の吉村知事らによる“政治利用”の動きは異常というほかない。

 というのも、2003年にも阪神タイガースのリーグ優勝を祝うパレードが大阪市と神戸市で開催されたが、当時の報道を振り返ると、このときは大阪府や市、財界などからなる実行委員会の代表として太田知事らが甲子園球場を訪れ、阪神の球団社長である野崎勝義氏と懇談を実施。太田知事は「私たちは黒子に徹しますので、ファンへ感謝の気持ちがあふれ出るようなパレードにしていただきたい」と述べ、1959年の南海優勝以来となる御堂筋パレードの実現で基本的に合意したという。また、神戸でのパレード開催も、兵庫県の井戸敏三知事や矢田立郎・神戸市長(ともに当時)らが要請し、それを野崎氏が受け入れ、11月3日に同日開催されることが決まった。ちなみに、パレード開催日が11月3日に決まったのは、当時の星野仙一監督の希望を球団側が汲み取った結果だったという。

 ところが今回は、球団側との懇談がおこなわれた形跡がないまま、実行委員会が立ち上げるよりも前に維新の吉村知事と斎藤知事、松本会長が記者会見を開催し、パレードの開催を大々的に発表。阪神の百北幸司球団社長は、11月23日の開催が決まったことを受けて「呼んでいただいて非常にありがたい」とコメントしている。

 つまり、2003年当時は球団側との折衝の末、球団側の希望にも沿うかたちでのパレード開催が正式決定していたが、今回は吉村知事らと大阪万博の誘致から深くかかわってきた関西経済界トップの松本会長による“トップダウン”で開催決定が推し進められているようにしか見えないのだ。

 またか、と言わざるを得ないだろう。事実、吉村知事はこれまでも、コロナという未曾有のパニックに便乗し、自身のPRの場に政治利用してきたからだ。

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