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被害者救済法案で統一教会と自民党の関係に蓋をする岸田首相 ズブズブ萩生田光一はなぜ政調会長を辞任せず大きな顔をしているのか

 萩生田氏といえば周知のとおり、今年夏の参院選公示前に生稲晃子氏とともに教会施設を訪問していたことをはじめ、「萩生田さんは教祖のことを“ご父母様”と言っていた」「“一緒に日本を神様の国にしましょう”と話していた」といった証言が続出。自民党のなかでも、もっとも統一教会との関係が深い議員のひとりだ。

 ところが、萩生田氏は「反省している」と口にしただけで、政調会長も辞めず、いまや何事もなかったかのような顔をしている。そればかりか、統一教会とのズブズブの関係が次々と明らかになり更迭された山際大志郎・前経済再生担当相を、更迭からわずか4日後に自民党の新型コロナウイルス対策本部長に就任させるというトンデモ人事をおこなった。

 しかも、閣僚の辞任ドミノが起こった際には、萩生田政調会長は「国民のみなさんの信頼を回復するためにも、岸田内閣としてはお約束のひとつひとつをしっかり結果を出し、信頼回復に全力を挙げるべき」などとコメント。統一教会問題で嘘やゴマカシを連発してきた人物が、まるで他人事のように「信頼回復に全力を挙げるべき」などと口にしたのである。

 一体どの口が、としか言いようがないが、しかし、信じられないのはメディアの姿勢だ。萩生田氏のこうした発言に突っ込みを入れることもせず、むしろ萩生田氏を“大物政調会長”“政局のキーマン”かのように扱い、その一言一句を報じつづけている。つまり、萩生田氏と“共犯”し、統一教会とのズブズブの関係などなかったかのようにしているのは、メディアなのだ。

 だが、これはいまにはじまった話ではない。本サイトで報じたように、萩生田氏が生稲氏と統一教会の施設を訪問していたことが発覚したあと、萩生田氏は各メディアの番記者を通じて圧力をかけていた。その結果、萩生田氏と統一教会の関係について追及する動きはフェードアウトした。

 いや、そもそも統一教会報道の当初から、テレビをはじめとするメディアにおいて萩生田氏への追及は甘いものだった。

 たとえば7月下旬には、統一教会との接点が発覚した当時の末松信介文科相や山口壮環境相などの釈明や、福田達夫総務会長による「何が問題かわからない」発言に対し、テレビではかなり踏み込んだ批判がおこなわれたが、その一方で、はるかに深い関係が明らかになった萩生田氏にかんしては、さらりと事実関係が紹介されるだけ。ほとんど批判らしい批判はおこなわれなかった。

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