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甘利明の後任幹事長・茂木敏充も問題だらけ! 1億2000万円の使途不明金、有権者買収、報道潰し、パワハラ・セクハラまで

 前述したように、選挙区内の有権者に有価物を配る行為は公選法違反にあたる。事実、小野寺五典・元防衛相は選挙区内で有権者に自分の名前が入った線香セット(計50数万円相当)を配ったことが発覚し公選法違反で書類送検、2000年にはこの問題で議員辞職に追い込まれている。また、自身の選挙区でうちわを無料配布したことが発覚した松島みどり氏も法相を辞任した。過去の例から考えても、茂木氏は大臣辞職、議員辞職に相当するものだったのだ。

 にもかかわらず、この悪質な有権者買収疑惑について、大手メディアの報道はほどなくしてフェードアウト。じつは、そうした裏で茂木氏はメディアに対して「報道潰し」をおこなっていた。

「週刊新潮」によると、第一報の後に茂木氏は「大手メディアの幹部」にこんな連絡をしていたというのだ。

「総務省のお墨付きがあるから、何の問題もない。だから新潮に乗っかると誤報になっちゃうよ」
 
 もしこれが事実であればなんとも姑息な話だが、実際に毎日新聞や地元・下野新聞、テレビ朝日などは茂木氏の言い分ばかりを垂れ流していた、と当時「週刊新潮」は指摘している。
 
 説明責任を果たさないまま逃げつづけた甘利氏を幹事長のポストから引きずり下ろしたというのに、その後釜は「有権者買収」疑惑を抱え、挙げ句、自ら報道潰しを仕掛けていた人物……。だが、茂木氏に対しては、別のかたちでも“幹事長失格”の声があがっている。それは、パワハラ・セクハラ気質と差別問題だ。

 茂木氏の差別問題というのは、昨年2020年8月の外相会見で起こった。質疑応答でジャパンタイムズの大住マグダレナ記者が「在留外国人を対象にした入国規制」について「背景になった科学的な根拠を具体的に教えてください」と質問。しかし、茂木氏は質問された科学的根拠については一切答えなかったため、大住記者は「すみません、科学的な根拠について」と問い直したのだが、すると茂木氏は「What do you mean by scientific?」と英語で話しはじめたのだ。

 これには大住記者が「日本語でいいです。そんなに馬鹿にしなくても大丈夫です」と返したが、茂木氏は「馬鹿にしてないです。いや、馬鹿にしてないです。まったく馬鹿にしてないです」と釈明。だが、さらに酷いのはこのあとで、茂木氏は「出入国管理の問題ですから、出入国管理庁にお尋ねください」と訊かれた質問に答えなかったばかりか、「お分かりいただけましたか?」「日本語、分かっていただけましたか?」と言い放ったのだ。

 肝心の質問に答えない上、日本語でしっかり質問されているのに高圧的かつバカにしたような態度で「日本語、分かっていただけましたか?」などと嫌味たらしく畳み掛ける。外国人に対して母語でない言語をめぐりあげつらうこの発言は人種差別そのものだ。さらにこの振る舞いからは茂木氏の差別性と同時にパワハラ気質も伺える。

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