いずれにしても、安倍政権下の自民党では、こうしたネットやSNSを使った謀略が日常化していた。だとすれば、Dappiもまた、同じパターンで自民党が仕掛けていた可能性はあるだろう。
Dappiについては、とりわけ、安倍元首相、麻生太郎・前財務相を擁護し、その政敵を叩く傾向が強かったことから、自民党でも、安倍・麻生に近い勢力が動かしていたのではないかという見方もある。
また、名前の上がっている広告制作会社は下請けで、実際は自民党と関係の深い大手広告代理店が元請けになっているのではないかという疑いの声も上がっている。
ほかにも、疑惑はつきない。もし、自民党が動かしていたとしたら、どういう立場の人間が依頼し、内容にどうコミットしていたのか。
Dappiは、小西議員らの発信者情報開示請求が認められた少しあと、10月1日を最後に、ツイートをストップさせているが、小西議員らが起こした裁判でそうした疑惑が解明されるかもしれない。裁判の行方を注視したい。
(編集部)
最終更新:2021.10.11 01:21