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高市早苗出馬で極右ネトウヨが再結集、「天照大神の再来」とバカ騒ぎ、会見で「さもしい顔した国民」発言を追及した膳場貴子も攻撃

 しかも、呆れるのは、そのはしゃぎっぷりのバカさ加減だ。ネット上では高市氏を「令和の卑弥呼」「現代の神功皇后」などと呼ぶ者が現れたかと思えば、元時事通信社特別解説委員でネトウヨ文化人である加藤清隆氏は〈高市早苗は天照大御神の再来〉とまで言い出す始末(現在は削除)。

 さらに、ネトウヨたちは「日本初の女性総理誕生の可能性があるのになぜフェミは高市さんの応援をしないのか」などとお門違いの批判を展開。ネトウヨインフルエンサーの黒瀬深氏は〈あれほど「女性だから」という理由だけでサヨクの政治家を推していたフェミニストが、女性初の総理大臣が誕生するかも知れない時にボロカスに叩いている。結局、ジェンダー云々などはクソどうでも良く、単に自分に都合のいい政治家を礼賛したいだけの方便だったという事だ〉などと投稿し、フェミバッシングまではじめた。

 言わずもがな、高市氏は選択的夫婦別姓制度導入の反対派の急先鋒であり、これまでも女性の権利を蔑ろにする言動を繰り返してきた人物だ。そのような女性の権利を阻害するような政治家に対して女性やフェミニストたちが批判するのは当たり前で、こんな人物が「日本初の総理大臣」になることなどもってのほかの話。だが、ネトウヨはこうしたアホ丸出しのファミバッシングまでおこない、高市氏を支持するネット運動を展開しているのである。

 さらに、ネトウヨは「月刊Hanada」がTwitter上でおこなった「次期総理総裁に相応しいと思う候補者は誰か」というアンケートで、高市氏がぶっちぎりでトップになったことや、ネトウヨが大挙したと思しきYahoo!調査のアンケートでも高市氏が1位となったのに対し、共同通信社がおこなった同様の世論調査では1位に選ばれたのが河野氏(31.9%)だったばかりか、高市氏が野田聖子氏より下の5位(4.0%)に終わったことに反発。前述した高市支持の門田氏は〈どんな調査法ならこうなるのか〉、ほんこんも〈メディアは高市氏を嫌いますね〉と、あたかも恣意的な操作がおこなわれているかのように語っていた。

 たしかに大手メディアの世論調査は質問による恣意的な誘導などがおこなわれることもあるが、ネトウヨしかフォロワーがいないような「月刊Hanada」のTwitterアンケートやネトウヨが熱心に投票を呼びかけていたネット調査と比較して「高市氏が1位じゃないのはおかしい」などと陰謀論めいたことと主張するとは、噴飯ものとしか言いようがないだろう。

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