また、在阪メディアのMBS『よんチャンTV』では今月2日、緊急事態宣言の解除を前倒しした吉村知事の対応をあらためて振り返った上で、これまでも吉村知事の対策に苦言を呈し、2月23日放送『報道1930』(BS-TBS)では橋下徹氏を相手に一刀両断したことでも大きな評判を呼んだ日本城タクシーの坂本篤紀社長のコメントを紹介。坂本社長は吉村知事の宣言前倒し要請について、こう語った。
「全国で最初にやりたかっただけちゃうかな。今回のまん延防止等重点措置もそうちゃう。全国で最初にやりたいだけで、根拠が何にもない。最初の頃は国が数字を示さないから大阪モデルなんだと言っていたが、いつの間にか言わなくなった」
じつはこの「最初にやりたがっただけでは」という本質を突く指摘は、他の番組でもおこなわれている。3月31日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ)では、おぎやはぎの小木博明が「僕、大阪知事の吉村さん、好きなんですよ。はっきり物を言うし、何かこう信頼できるような感じで」と前置きしながらも、「でも何かすごいナルシストじゃないですか、あの顔としゃべり方でね」と言うと、皮肉っぽくこんな話をはじめた。
「緊急事態宣言の解除も、誰もやってないからリードして先にやりたいんですよ。まん防もホントはやりたかったんですけど、宮城もそうですけど、周りがまん防まだやるって感じになってないから、まだ待てると。他がもうちょっと、まん防のこと話し合ってれば、先にオレがやんなきゃいけないってことで、もっとすぐにやってたと思うんですよ、ナルシストですから」
「あの人は一番最初にやりたがる人だから」
これまで数々の失敗と嘘を重ねてきたというのに、吉村知事の言動やコロナ対策はほとんど検証されてこなかった。しかし、そんななかでテレビでもあがりはじめた批判の声。もちろん、まだほんのわずかに過ぎないが、それでも「一番最初にやりたがるだけ」という吉村知事の本性を言い当てる指摘が電波に乗るようになったことは重要だ。
昨日投開票がおこなわれた兵庫県宝塚市長選では、吉村知事がこの状況下にSNSで支持を訴えてきた維新の公認候補者が接戦の末に破れた。これも維新と吉村知事の素性を見破る動きの表れなのか──。ともかく、テレビこそがしっかりと検証と批判をおこなわないかぎり、吉村知事の暴走と増長は止められないだろう。
(編集部)
最終更新:2021.04.12 10:46