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菅首相と同じ後手…吉村知事の卑劣な手口を“8割おじさん”西浦教授が「チープ」と批判!「ガラスの天井」誤用でも恥ずかしい展開

 女性登用の問題は政治・行政において重要な課題だが、知事が「ガラスの天井」という言葉を誤用したとなれば、当然、ジェンダー平等という課題への認識が問われる問題であり、多くの人が誤用を指摘。しかし吉村知事は、立憲民主党の蓮舫議員と太田房江・元大阪府知事という女性政治家の名前を挙げ、逆にこう噛みついたのだ。

〈蓮舫議員や太田議員が、「吉村が『ガラスの天井』を間違って使ってる!」と一生懸命だが、僕が役所内の「ガラスの天井」を打ち破る為に何をしてるのかも知らないんだろうな。その意味で使ってない。記者会見では、いつ割れてもおかしくない状態を「ガラス」に喩えただけ。会見の中身を見たら明らか。〉

 素直に誤用を認めればいいものを、「いつ割れてもおかしくない状態を「ガラス」に喩えただけ」って……(苦笑)。百歩譲って、そうした意味で使ったというのなら、吉村知事は大阪の医療提供体制やコロナ対応はガラスのように脆いものだと自負しているということなのか。それはそれで無責任な話ではないか。

 しかも、吉村知事はこの「ガラスの天井」問題の直前にも、蓮舫議員の〈大阪は昨日今日で感染者が急増したのではありません。今日の宣言対象になぜ早く要請しなかったのでしょうか〉というツイートに対して、〈昨日と今日で感染者は急増してます。11月以降の大阪の感染状況、事実を確認してから発信して下さい〉と、反論していた。

 蓮舫議員が「昨日今日」を「最近」という意味で使ったことはバカでもわかる話だが、吉村知事はこの非常時に、わざわざ自分から「昨日と今日で急増したんだもんね、ほーら、嘘言った」と絡んでいったのである。こいつはもしかして小学生なのか。

 だいたい、大阪の新規感染者数が6日から急増したのも、それまで感染を抑えられていたわけではなく、たんに年末年始で検査数が少なかっただけだろう。それでよくもまあこんなことが言えたものである。

 しかも、吉村知事が問題なのは、幼稚で自分本位な決めつけや開き直り、責任転嫁が言葉だけではなく、コロナ対策そのものを歪めてしまっていることだ。

 実際、いまは死亡者数も重症者数も東京を超えているのに、「大阪は感染が抑え込まれている」などと言って非常事態宣言を要請しなかったのも、“東京と違ってうまくいってるぜ”感を無理やり出したかっただけ。ようするに、自分のかっこつけのために大阪府民の生命をさらなる危機にさらしてしまったのである。

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