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菅首相「コロナ会食」に今度は田崎史郎が参加! 読売・日テレ幹部も…『ひるおび』は菅・田崎の会食事実をスルー

 一方、さすがに『モーニングショー』のほうは、昨晩の会食に田崎氏らが出席したことを取り上げ、店から出てきた田崎氏がマスコミに囲まれた様子を放送。そこで田崎氏は「距離はお互い1メートル以上あって、かつアクリル板がついていた」「食べているときは(マスクを)外して食べて、喋ってるときはマスクしている」などと主張し、こうコメントしたのだ。

「話の内容は全部オフレコ。君らと同じだよ。取材した話、ベラベラしないでしょ」 

「取材した話、ペラペラしないでしょ」って、いま喋らなくていつ喋るというのだろう。というか、いま取材内容を明かさなくては意味がないというのに、こいつはジャーナリストとして、この状況で、何の目的で菅首相と会食したのか。

 実際、田崎氏といえば、安倍政権下で「御用ジャーナリスト」と呼ばれつづけるなか、こんな反論を繰り返していた。

「今も利用されていると感じているが、利用されるかどうかはこちらの判断。『いずれ書くぞ』というのが、最大の良心でありプライドだ。言いなりの記者には視聴者の目も厳しい」(東京新聞2018年1月8日付)
「時に「安倍政権ベッタリ」などと皮肉る声が聞こえてこようとも、利用されるかどうかはこちらの判断。いずれ書くぞ、という刀を懐にして取材するのが僕の最大の良心であり、プライド。真相を知らずに外から批判するだけでは、何も変わらない」(毎日新聞2019年10月18日付)
「聞いて、それをすぐに書けないときもありますよ。書けないときがあってもそれを溜めておいて、いずれ書くぞ!という気持ちをつねに自分で持ってることが大事だと思うんですよ。僕はそうやってやってきた」(『ひるおび!』2020年5月21日放送)

 しかし、「いずれ書く」と言いながら、田崎氏はその「書けない話」をついぞ書かず、ワイドショーに出演しては安倍官邸が「流してほしい話」「書いてほしい話」だけを垂れ流してきた。そして「菅応援団」へと鞍替えした田崎氏は、会食を「取材」と呼びながら、菅首相がコロナ対応についてどう考えているのか、その成果を国民に明かすにはいましかないこのタイミングで「取材した話、ペラペラしないでしょ」などと開き直り、準レギュラー化している『ひるおび!』にも出演しなかったのである。

 肝心なときに何も喋らない人物が、ワイドショーに解説者として出てくる意味などまるでない。そのことがはっきりと証明されたようなものではないか。

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