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住民投票否決も維新の横暴で都構想にすでに100億円の血税! 吉村・松井はコロナ対策おざなり、大阪は死亡者も感染者も東京を上回る

 まったく身勝手にもほどがあるが、吉村知事も松井市長もコロナそっちのけで都構想に邁進していた結果、大阪府民の健康と安全が脅かされつづけてきたのは事実だ。

 実際、感染が再拡大していた8月の大阪府の新型コロナ死亡者数は62人(NHKまとめから算出。以下同)にもおよび、東京都の31人の2倍もの数に。9月も同様に東京都45人に対して大阪府は54人と上回った。さらに新規感染者数も、今月1日は大阪府が123人で、東京都の116人を上回っている。東京都の人口が約1400万人で大阪府の人口が約880万人であることを考えれば、大阪府がいかにたいへんなことになっているかがよくわかるだろう。

 その上、吉村知事はコロナ対応がうまくいっていると騙すようなことまでやってきた。8月中旬には大阪府の重症者数が東京都の3倍以上にものぼったが、このとき吉村知事は「大阪の場合は死者をできるだけ減らしたいということで、できるだけ早めに気管切開をして人工呼吸器をつけて、命を救う治療を優先している」と発言。その後、大阪府医師会・茂松茂人会長が「治療はどこで受けても同じ治療をする」「大阪だけ、できるだけ早く人工呼吸器をつけるということはまずないと思う」と否定し、またも吉村知事のデタラメ発言だったことが露呈したからだ。

 コロナ対策よりも公明党との“密約”を優先させ、客観的なデータや資料も出さず、創価学会票をあてにした「こっそり住民投票」で都構想のゴリ推しを図る──。これまで都構想にかかった100億円、いや、今回の住民投票にの経費として予算計上されている約10億7000万円だけでもコロナ対策に回し、吉村知事・松井市長が真正面からコロナ対応に尽力していれば、現在の東京都を上回るような状況を回避していたかもしれないのだ。そのことを考えれば、否決されたから終わりではなく、維新の責任が問われなければならないだろう。

最終更新:2020.11.02 09:41

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