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読売TV『あさパラ!』が岡田晴恵の容姿をからかうセクハラ的バッシング! 千原せいじは「医療崩壊は岡田のせい」とデマ

 岡田晴恵教授のせいでいろんな経済活動が止まったり、医療現場がパニックになったって、彼らはいったいどういう事実認識をしているのだろう。

 そもそも、感染拡大を防ぐために経済活動を一時的にある程度犠牲にしたのは日本に限った話ではなく、世界各国でとられた措置だ。

 日本でも緊急事態宣言への流れで大きな役割を果たしたのは、むしろ、東京都や大阪府に感染予測を示し知事らの自粛呼びかけの契機となったり、「8割接触減」を訴えた厚労省クラスター対策班の西浦博・北海道大学教授らだろう。

 というか、岡田教授にかぎらず感染症の専門家が感染拡大防止という観点からのみ話をするのは当たり前であって、それといかに経済活動を両立させるかは、政府の判断すべきことだ。それを、政府の専門家会議のメンバーですらない、民間の感染症の専門家に、経済活動の責任を担わせるなど、意味がわからない。

 医療現場のパニックにいたっては、まったく逆だ。周知のとおり、岡田教授は、かなり早い段階からPCR検査の拡充と発熱外来の設置を訴え続けており、もし岡田教授の提案していた措置が取り入れられて入れば、院内感染をはじめとした医療現場のパニックは防げた可能性が高い。

 それを医療崩壊は岡田教授のせいって、デマ攻撃にもほどがあるだろう。
しかも、せいじと宮沢准教授は、その後も名誉毀損としは思えないような誹謗中傷を繰り広げた。

 宮沢准教授はなんの具体的事実も示さないまま「昔、いろいろトラブって、不誠実な研究者やなと思ってたんで」「まあ、やってんなあって話ですよね」「いろいろやらかしてましたから」などと、せいじは「岡田、やらかしてんなあ」と、あたかも不正でも犯していたかのように決めつけてしまったのだ。

 岡田教授に対しては、冒頭で指摘したように、御用ジャーナリストやネトウヨが苛烈なバッシングを繰り広げていたが、そのなかには、悪質なデマもたくさんあった。たとえば、上念司氏は3月に『AbemaPrime』(AbemaTV)で「薬剤師さんなのに医者のフリをした人」などと述べ、ネトウヨたちが「岡田晴恵は薬剤師で医師ではない」「ただの薬剤師だから感染症の専門家じゃない」「岡田薬剤師」などと罵倒。しかし、岡田教授は薬学修士でもあるが医学博士でもあり、れっきとした感染症の専門家であり、これは完全にデマだった。

 今回の千原せいじ、宮沢孝幸教授も同様で、結局、岡田教授の実際の発言内容がどういうもので、何がどう間違っていたのかなどは一切説明していない。とにかく、岡田教授のことが気に入らず、誹謗中傷を繰り広げていただけなのである。

 それにしてもいったいなぜ、ネトウヨ安倍応援団、維新支持の新自由主義者たちは、ここまで岡田教授を目の敵にするのか。

『あさパラ!』のセクハラ的な番組内容をみれば、「女のくせにしゃしゃり出てきやがって」というミソジニーが大きく影響しているのは間違いない。しかし、もうひとつ大きいのは彼らが「国民の健康や公共の福祉より大事なのは金儲け」「病気の予防なんて国に頼らず、自分でなんとかしろ」という経済至上主義、自己責任論に骨の髄まで侵されているからだ。

 だから、行政の徹底した感染対策を求める岡田教授が目障りでしようがないのである。

 しかし、トランプ大統領の支持派の州やボルソナロ大統領のブラジルの状況を見れば、新自由主義と自己責任論がコロナ感染をさらに悪化させることにしかならないことは明らかだ。周回遅れの新自由主義者やネトウヨこそ、とっととメディアから退場すべきだろう。

最終更新:2020.07.20 11:03

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