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田崎史郎が『モーニングショー』から消えた! 玉川徹にツッコまれるのを嫌がり降板説 政権代理人が跋扈するテレビの体質は変わらない

 たしかに、『ひるおび』などでは同じく安倍応援団の八代英輝弁護士やMCの恵俊彰などが田崎氏に追随し安倍政権に批判的なコメンテーターのほうが孤立しがちだが、『モーニングショー』では玉川徹氏らコメンテーター陣らからコテンパンに反論されるという場面が、定番化していた感もある。

 実際、4月9日に出演した際も、玉川氏から緊急事態宣言が遅すぎると追及され、苦し紛れに「玉川さんほど短絡的に、バッといけるものじゃないんです!」と半ギレし、さらに玉川氏に反論されるという場面があった。

 こうした田崎氏の姿を妻が見るに見かねてアドバイスしたということだろうか。実際、「週刊文春」のインタビュー「家の履歴書」で妻のことを語っている田崎氏を見ていると、さもありなんという感じがしなくもない。

 もちろん、一方では、田崎氏自身が判断したという可能性も十分ある。前述したように、田崎氏は4月6日のCT検査におけるデマ発言や9日の西浦教授への責任転嫁デマで大きな批判を浴びており、「『モーニングショー』では玉川に突っ込まれて無理筋な擁護になり、そのうち大けがにつながりかねない」と判断したのかもしれない。

 また、「官邸から『モーニングショー』に出るな」と指示を受けたのではないかという情報も流れている。

「とくに、西村コロナ担当大臣の休業要請先延ばしを『西村さんは専門家の意見として伝えただけ』と擁護して西浦教授から否定された件では、西村大臣がデマの情報源として批判されましたからね。官邸が、あの番組で擁護しても逆に政権にマイナスになるだけだから出ないほうがいい、とアドバイスしたのかもしれない」(全国紙政治部記者)

 いずれにしても、『モーニングショー』が田崎氏の出演を断っているのではなく、まったく逆で田崎氏サイドが出演を断っていたというだけのことらしい。

「どれだけ抗議があろうと、テレビ局のほうから田崎さんを切れるわけがない。どの局もそうですが、田崎さんを出すのは政権に対する保険なんですよ。MCや他のコメンテーターが政権批判を口にしても、官邸から怒られないように、代理人である田崎さんをわざと出している。テレビ局のほうから切ったら、それこそ官邸に睨まれてしまいます」(民放政治部記者)

 ようするに、政権に批判的なコメンテーターについては、ネトウヨやネトサポからの電凸に屈して、すぐ降板させてしまうテレビ局だが、政権代理人のコメンテーターはいくら批判があろうと、官邸の顔色をうかがうために、絶対に降ろさせないということらしい。

 実際、『モーニングショー』は玉川氏の間違いについてはすぐに謝罪・訂正をしたが、田崎氏のCTスキャンデマや西浦教授の発言捏造については、いまも一切謝罪も訂正もしていない。

 そして、検察庁法改正や持続化給付金の問題を扱った際、田崎氏の代わりに元テレビ朝日政治部の細川隆三氏を出演させ、田崎氏ほどではないにしろ政権側の言い分を解説させていた。つまり、政権代理人がいるという構造はまったく変わっていないのだ。

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