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「#関西民放5局の偏向報道に抗議します」は当然…吉村洋文知事の異常なテレビ出演! 5月はなんと30本、“実は仕事してない”疑惑

 だが、メディアを巻き込んだ「新型コロナと戦う知事」という印象付けが本格化したのは、春分の日からの3連休中、大阪府と兵庫県間の往来自粛の方針を打ち出した同月19日あたりからだろう。この日、吉村知事は『ミヤネ屋』に出演したあと同じ読売テレビのローカルニュース番組『かんさい情報ネットten』に出演、ここで往来自粛の方針を示唆し、その後に緊急会見を開いて正式に大阪府・兵庫県間の往来自粛の呼びかけをおこなった。21日午前にも『ウェークアップ!ぷらす』に出演し、専門家に示されたメモをドヤ顔で披露していた。

 当時、本サイトでも批判したように、府民に外出自粛を呼びかけるならまだしも、兵庫県とだけ往来を自粛しても何の意味もない。結局、維新と因縁の関係にある兵庫県の井戸敏三知事をスケープゴートにした政治的パフォーマンスにすぎなかったわけだが、なぜかそうした当然の批判や検証がなされず、吉村知事はテレビに引っ張りだこに。東京五輪への影響ばかり考えてか後手後手となっていた政府や東京都の対応と比較するかたちで「リーダーシップを発揮する吉村知事」というイメージがメディアを通じてどんどん醸成されていったのだ。

 そして、4月7日に緊急事態宣言が発出されると、さらに吉村知事の怒涛のテレビ出演がはじまる。この夜、多くの局がニュース番組を拡大して特番を組んだが、吉村知事は『JNN緊急報道特番』(TBS)を皮切りに『news zero』(日本テレビ)、『報道ステーション』(テレビ朝日)をハシゴ。さらに10日も読売テレビの『ミヤネ屋』『かんさい情報ネットten』、NHKの『かんさい熱視線』と立てつづけに出演した。

 翌日からはさらに拍車がかかる。11日以降の吉村知事のテレビ出演状況がどんなだったか。「知事の日程」から抜き出していくとこうなる。

4月11日『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)
15日『報道ランナー』(関西テレビ)
16日『ミント!』(毎日放送)
17日『キャスト』(朝日放送)
19日『Mr.サンデー』(フジテレビ)
20日『やさしいニュース』(テレビ大阪)
21日『ちちんぷいぷい&ミント』(毎日放送)
22日『かんさい情報ネットten』(読売テレビ)
24日『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)
25日『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)
28日『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ)
30日『ちちんぷいぷい&ミント』(毎日放送)
『キャスト』(朝日放送)

 なんと、吉村知事のテレビ出演回数は、3月1日〜31日に8本、4月1日〜30日のあいだでは23本にものぼった。

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