吉村洋文公式サイトより
昨日7日、本サイトでは稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人のインターネット番組『7.2 #新しい別の窓』(AbemaTV)に大阪府の吉村洋文知事がリモート出演に対し、SMAPファンが鋭い抗議の声をあげたことを紹介したが、じつは同時に、Twitter上ではこんなハッシュタグがトレンド入りしていた。
「#関西民放5局の偏向報道に抗議します」
このハッシュタグが一体、関西民放5局の何に抗議しているのか。それは、在京テレビ局が吉村知事や橋下徹氏を連日のように出演させ、さらにワイドショーや情報バラエティで吉本芸人らが無批判に吉村知事を持ち上げつづけるという“維新礼賛”報道に対する抗議だ。
〈在阪TVは知事の言うこと(思いつきも含め)を垂れ流し、それを局アナや吉本芸人が褒め称えるだけでその後の検証をしません。カジノについてもあたかも大阪に決まっているかのような報道。異常だと思います。〉
〈最近の関西の情報番組はぜったいにおかしいです。なぜそこまで維新を持ち上げるのですか?この調子だと、都構想の説明もメリットしか報道しなさそうで怖いです。〉
〈「私人に戻った」とはいえ、何かといえば橋下徹氏がご意見番出演するのも、おかしな話だと思います。中立を装いつつ、維新をアシストするコメントを常にしています。その上に吉本芸人が維新提灯持ち発言をする番組ばかり。もういいかげんにしていただけませんか。〉
〈関西2府4県あるにも関わらず、コロナに関する報道はほぼ大阪のみ、話すのは維新関係者。キャスター、ゲストの誰もが疑問も出さず称賛翼賛。報道とは、なんですか?〉
たしかに、全国ネットの番組でもしょっちゅう吉村知事や橋下氏がリモート出演しているが、そうした維新関係者が出演せずとも、ニュース番組からワイドショーまで、吉村知事の話題は大きく取り上げられつづけている。だが、在阪メディアはそれどころではない「異常」な状態だと視聴者が声をあげた。そして、この「#関西民放5局の偏向報道に抗議します」というハッシュタグをつけた投稿は、本日午後の時点で10万を超えたのだ。
関西のテレビがどんな異常な状態になるのか。それは、大阪府HPが公開している「知事の日程」を見ても一目瞭然だ。新型コロナに絡んで、吉村知事が実務そっちのけでテレビに出演しているのか、「知事の日程」からあぶり出していこう。
まず、吉村知事が新型コロナ問題で「公務」としてテレビに出演しはじめたのは、3月のこと。同月5日に大阪市内のライブハウスでクラスターが連鎖発生した可能性があると報じられたが、7日放送の読売テレビ『ウェークアップ!ぷらす』では「クラスター“連鎖”防げるか 吉村大阪府知事ナマ直撃」と題し、吉村知事が生出演。その後も12日に『情報ライブ ミヤネ屋』、14日に『あさパラ!』と連続して読売テレビのワイドショー、情報バラエティ番組に出て、17日には『報道1930』(BS-TBS)に出演した。