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アベノマスクに“虫や髪の毛、カビ”を厚労省が事前に把握しながら隠蔽! マスクの費用や納入業者にも辻褄があわない謎が…

首相官邸HPより


 安倍首相がエイプリルフールに「1住所2枚の布マスク配布」と正気の沙汰ではない宣言して以降、批判や呆れる声がやまない「アベノマスク」。だが、さらに信じられないことが起こった。

 じつは、全戸配布用のアベノマスクに不良品が見つかっていたというのに、なんと、そのことを政府が隠蔽していたのだ。

 布マスクをめぐっては、先行して配布されている介護施設や学校向けの分から髪の毛や虫の混入が報告され、妊婦向けのものからも「変色している」「髪の毛が混入していた」「異臭がする」と自治体から報告が相次いでいた。その不良品報告の数は、7800枚にも及び、配布は中断されている。一方、全戸向け布マスクの不良品について、21日の会見で加藤勝信厚労相は「ほとんど報告は来ていない」などと述べていた。

 しかし、これは真っ赤な嘘だった。実際には、全戸向けの布マスクでも不良品があることを把握しながら、政府はそれを公表せず、隠していたのだ。

 この問題を取り上げたのは、昨日21日付の毎日新聞ネット版記事。そこでは、厚労省のマスク等物資対策班に配られた内部文書をもとに、こう伝えている。

〈政府の対策班に配られた内部文書によると、18日時点で妊婦向け以外の全戸配布用に包装を始めた200万枚のうちでも、虫や髪の毛、糸くずの混入、カビの付着など200件の異物混入などの問題事例を確認。これについては公表しなかった。マスク配布を担当する厚労省経済課は、妊婦向け以外の不良品を非公表とした理由について「回答できない」とし、全戸向けのマスク配布については「現時点で中止は検討していない」としている。〉

 さらに、毎日新聞では、関係者(おそらく内部文書の情報提供をした厚労省マスク対策班の関係者だろう)から提供されたものとして、カビが生えていることが確認された全戸配布用の布マスクの写真も掲載。そのマスクは点々と黒ずみ、うっすら緑色がかった部分もあり、見るからに不衛生でとても着用できるようなものではない。

 製品として衛生的であることが必須条件のマスクにおいて虫や髪の毛の混入やカビが付着していたというだけでも大問題なのに、その事例を確認しておきながら、政府は公表せず国民に黙ったままでいたのだ。

 厚労省は、全戸向け布マスクでも不良品が発見されたという報道が出たあとの本日22日になって〈配布前の確認作業で髪の毛の混入や変色などの不良品が見つかった〉〈18日時点で200万枚のうち200件程度に問題があった〉(共同通信22日付)などと事実を公表するに至ったが、報道がなかったら隠し通すつもりだったのだろう。不都合な事実は徹底して隠蔽を図り、時には公文書の改ざんまでやってのけた安倍政権とはいえ、まさか国民の健康にかかわるこのような問題でも情報を隠蔽しようとは……。

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