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京都市長選・現職市長側の「共産党NO」広告はネトウヨ的発想丸出しの言論弾圧! 安倍首相も「共産党か!」のヤジ 

 だが、この“政治の劣化”は何も京都市長選に限った話でもあるまい。むしろ、この日本の立法の府である国会ですら、ネトウヨレベルの発言が飛んでいるのだから。その第一人者が、安倍首相だ。

 昨年11月8日の参院予算委員会でのこと。立憲民主党の杉尾秀哉参院議員が、2016年の高市早苗総務相による「電波停止」発言について質問したのだが、その際、安倍首相は大臣席に座ったまま杉尾議員を指差し、こんなヤジを飛ばしたのだ。

「共産党か!」

 つまり、閣僚による圧力問題を追及されるなかで、安倍首相はいきなり「共産党か!」なるヤジを飛ばしたのだ。当然、杉尾議員は「野次らないでください、なに野次ってるんですか、何が共産党なんだ」と反発。速記が止まるなか、安倍首相は腕を組んだまま椅子にふんぞり返り、野党側に指をさして何か口を動かしていたが、ようするに、ネトウヨ的な不規則発言をかますことで、追及に対する説明から逃げたのである。

 議論を放棄し、一方的にレッテル貼りをして勝ち誇る。まさにネトウヨそのものだが、他にも安倍首相は国会で追い詰められると、例の「日教組!」(2015年2月)など、言葉を失うような低レベルヤジを連発してきた。

 その意味で、今回の門川陣営による〈大切な京都に共産党の市長は「NO」〉の新聞広告も、まさしく安倍首相の醸し出す“ネトウヨ政治”にまる乗っかりした文脈で出てきたものとも言えるだろう。

 というか、府連が門川氏を推薦している立憲民主などのリベラル野党も、こんな下劣広告には党としてしっかり抗議するべきではないか。思想信条に対する弾圧の呼び水にもなりかねない、卑劣な政治の劣化・ネトウヨ化を放置してはならない。

最終更新:2020.01.30 11:34

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