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辛坊治郎パワハラ疑惑で坂上忍、木村太郎がトンデモ擁護連発!「責任感あったら、コンプラ行かない」と被害女性を非難も

 ようするに、坂上は辛坊氏を擁護していたというより、自分を正当化したかったのではないか。坂上が番組で他の演者に対してパワハラ的な物言いをすることは度々指摘されているが、この様子を見ると、もしかしたら裏でのスタッフに対する自身の言動にも思い当たる節でもあるんじゃないか、そんな気すらしてくる(番組中、自分では「すっごい気をつけている」と言っていたが)。

 こうした反応をしていたのは坂上だけではない。9日放送の『直撃LIVE!グッディ』(フジテレビ)でも、こんな場面があった。

 宮澤智アナが「これ、立場とか、どういう言葉を使ったとか、そういうのあまり関係なくて、辛坊さんくらいのキャスター、アナウンサーの方っていう立場のある方に、みんなのいる前で大きな声で怒鳴られるだけでも、女性としては、受けるダメージはあるのかなというふうにも思います」とコメント。辛坊氏の「出入り業者だから」という主張に異を唱えたのだが、安藤優子キャスターがゴーン氏取材でレバノンに行っており不在だったこともあり、ほかの男性出演者たちは誰も同調しない。

 それどころか、大物ジャーナリスト・木村太郎氏が辛坊氏の「出入り業者」だという言い分を擁護して、自身のこんなエピソードを開陳したのだ。

「安藤さんと別の番組で大激論して、一歩も譲れないって言って、壁ドンはやらなかったけど机叩いて。辛坊さんと同じで僕は出入りの業者だから、『俺の言うこと聞かないとクビにしてやる』とは言えないわけ。精一杯言えたのは、『俺の思う通りにやらないなら、俺は帰る』。そこまでは言えたけどね。出入り業者としてはね、『どっかに飛ばしてやる』とはなかなか(言えない)。辛坊さんだったらもしかしたら強いから言うかもしれないけど、なかなか言えないですよ、立場的に。『俺は帰る』って言ったのが精一杯で、そしたらね僕の思う通りになったから(笑)。関係者、いまこの調整室にいますよ(笑)」

 木村にしても、いまでこそコメンテーターだけだが、長くフジテレビでキャスターを務めてきた功労者で、いまだに口出ししづらい存在であることには変わりない。それこそ『グッディ』のようなワイドショーに場違いでもあるにもかかわらず出ているのだって、昔からの繋がりがあるからだ。それを「出入り業者」とのたまい、あまつさえ、自分のパワハラ的言動を武勇伝のように自慢したのだ。

 坂上にしても、木村にしても、自分の既得権を守ることしか頭にない。こうしたステークホルダーの論理こそが、パワハラや不正、忖度、圧力を生み出す温床となってきたことを、テレビ界は自覚すべきだろう。

最終更新:2020.01.22 02:59

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