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田崎史郎が自身のジャパンライフ問題でワイドショー出演自粛! おかげで『モーニングショー』『ひるおび!』で政権批判が活発化

 そういう意味では、露骨な政権擁護か、政権忖度で腰の引けた批判しかできないテレビ番組ばかりのなかで、久しぶりに国民の怒りを余すことなく代弁してくれたと言っていいだろう。

 しかし、昨日の『モーニングショー』が深いところまで踏み込んで政権批判することができたのは、玉川氏や青木氏ががんばったというだけでなく、あの人がいなかったということも大きかったのではないか。

「あの人」とはもちろん、『モーニングショー』で安倍政権がらみのネタを取り上げる際、必ずそこにいる田崎史郎氏のことだ。じつは、田崎氏は最近、ほとんど『モーニングショー』に出演しておらず、この日も不在。そのため、青木氏も玉川氏も詭弁だらけの政権エクストリーム擁護に邪魔されることなく、思う存分、「桜を見る会」の問題点や安倍政権のごまかし、嘘を追及できた面は大きい。

 実際、この現象が起きたのは『モーニングショー』だけではなかった。たとえば、4日の『ひるおび!』(TBS)も田崎氏がやはり出演していなかったため、番組のトーンはいつもと様相がまったく違っていた。

 4日の『ひるおび!』は、やはりジャパンライフの山口会長を招待していた問題について取り上げたのだが、前年に行政指導を2回受けていたのに招待されていたことを真正面から批判。安倍首相が「個人情報であるため回答を控える」と答弁したことに対しても、デーモン閣下が「方便だよね」「個人情報、便利な言葉だねえ」と皮肉り、さらに消費者庁の2014年の文書に〈本件の特異性〉〈政治的背景による余波懸念〉という文言が躍り、ジャパンライフへの調査が見送られていたことについても、元財務官僚の山口真由氏が「この文書からは明らかに“政治がらみ”のニュアンスが出ている」と指摘するなど踏み込んで報じたのだ。

 しかも、いつもなら露骨な政権擁護発言を連発する、あの八代英輝弁護士までもが、安倍首相が山口会長の招待問題を答弁拒否したことに対し、「推薦している側は公人ですから、公務として招待しているわけですから、それを個人情報を理由として逃げようとするのはちょっとおかしい」と苦言。また、「ジャパンライフ、そして山口元会長が、このマルチ商法でいわくつきの人物で、なぜに野放しになっているのかっていうのは長年、弁護士業界では謎だった」「あのとき(2014年)にもっと早く動けていれば、被害者を減らせた可能性もあったわけです。そこの部分に何か政治判断だったり政治のつながりがあったとしたら、大問題だと思うんですね」とコメントしたのだ。

「安倍応援団」のひとりとして、いつもは政権擁護と批判潰しを繰り広げている八代弁護士が、ここまで安倍首相に批判的なコメントを口にするとは……。これも強力な安倍応援団の同志である田崎氏がいなかったため、機を見るに敏な八代弁護士はスタジオの空気に従わざるをえなかったのだろう。

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