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菊池桃子の結婚相手の経産省幹部はパワハラ体質であだ名は「将軍」、官邸時代は安倍首相のために数々の悪政を主導

 実際、そのパワハラ体質を裏付けるエピソードがある。「働き方改革」で残業時間の上限規制をめぐって連合の神津里季生会長と折り合わなかった際のことだ。安倍首相は「責任ある議論を」と言ったが、このとき、新原氏は報道陣の前で〈安倍の発言の意図を怒声交じりに〉こう解説したという。

〈「総理がこれだけ主導している」「『お前、真剣にやれよ』『冗談では済まないよ』ということだ」
 「お前」が神津を指していることは明らかだった。もはや連合への「圧力」を隠そうともしなかった。〉(朝日新聞2017年6月4日付)

 部下を怒鳴りつける高圧的な態度から「将軍」とまで呼ばれ、さらには報道陣の前でさえ「お前」などと声を荒げる……。これだけでも十分パワハラ体質がうかがえるが、もっと前には、霞が関でパワハラが問題化したとの報道もあった。

 新原氏は民主党・菅直人政権時代に首相秘書官を務めたものの、途中で秘書官を更迭され、経産省の大臣官房審議官に異動になっているのだが、霞が関に強い情報誌「FACTA」(2017年12月号)は、この異例人事について〈パワハラまがいの行状などを見咎められ、東日本大震災前に事実上更迭された〉と報じている。

 菊池といえば前夫との離婚原因は夫の不倫疑惑や育児放棄、金銭問題だったと報じられたが、今度の相手は「パワハラ」疑惑が囁かれるエリート経産官僚。大丈夫かと心配になるではないか。

 いや、問題は結婚生活ではない。もっと深刻なのは、新原氏のこうしたパワハラ的な振る舞いが、安倍首相の独裁と一体化し、それをエスカレートさせる役割を演じていることだろう。

 菅直人首相の秘書官のときはそのパワハラ体質のせいで更迭されたと報じられた新原氏だが、安倍首相はまったく逆で、そのパワハラの評判を気にすることもなく新原氏を重用し、絶大な権力を与えてきた。

 実際、読売新聞には、財務省幹部のこんな証言が掲載されていた。

「今は新原を通さないと官邸を通らない」(読売新聞10月1日付)

 また、前述した消費増税対策の際も、内閣府には景気の冷え込みを抑えるための特命チームが設けられていたが、チームというのは形だけ。〈特命チーム関係者の間では、安倍と新原の間で「話がついているのでは」と臆測が広がった〉という(朝日新聞2018年7月31日付)。

 そして、新原氏自身もこうした安倍首相の期待に応え、とにかくその独裁を実現するために、パワハラ体質を存分に発揮しながら、反対意見を恫喝し封じ込めてきた。

 前述したように、働き方改革では、安倍首相の言葉を「意訳」して、連合の神津会長に圧力をかけ、2017年には、解散総選挙に間に合わせるためにだけ「人生100年時代構想会議」を立ち上げ、場当たり的な政策を強引に推し進めた。そのやり口については、〈担当省庁による十分な政策検証は置き去りにされ〉、〈無償化で待機児童が逆に増えるなどの批判が噴出しても、官邸は公約実現に向けて突き進んだ〉と指摘されている(同前・朝日新聞)。

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