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渡辺謙が語った『ゴジラ』出演と震災、原発、そして日本の戦争映画批判…「日本人は過去と向き合うのが下手だ」

 実際、渡辺は前掲「婦人公論」インタビューで、ハリウッドが映画のPR活動においても、哲学をきちんと観客に届けようとしていると指摘。それが、インタビューで撮影中の楽しいエピソードや失敗談を語るだけの日本との「一番の差だ」と語っている。

 そして、「役者も、インタビューで撮影中の楽しいエピソードや失敗談を語るのではなく、その映画が現代とどうリンクするかを自分自身で考え伝えていく」ことが重要だと話し、「そのためには僕も日常生活の中で起きているさまざまな問題を常に意識している」と明かしている。

 5月27日、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の公開前イベントが渡辺も参加するかたちで開かれたが、この日はちょうど、トランプ大統領の訪日最終日だった。案の定、渡辺は報道陣から「トランプ大統領にも映画を観てほしいか?」といった質問を受けたが、「観ないんじゃないかな。自分がキングだしね」と一蹴。逆に「3日前にロスから帰って来たのだけど、(トランプ大統領が来日した)一昨日じゃなくて良かった」と皮肉を飛ばしていた(5月27日付日刊スポーツ)

 安倍首相の会食に呼ばれ、官邸で嬉しそうに記念写真を撮っているどこぞの俳優やタレントたちに、渡辺の爪の垢を煎じて飲ませてやりたい、と思うのは本サイトだけではないだろう。

最終更新:2019.06.09 08:24

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