一方、昨日放送された『ワイドナショー』(フジテレビ)では、指原莉乃が「すべての対応がひどかったように感じます。彼女に対する対応の仕方もそうですし、こうなってしまった後の対応もすべてが間違っていた」と運営を批判したが、そのなかで松本人志から「運営側っていうけど、どのくらいの人たちがやっているの?」と質問された際、指原は「今回、私がいちばん問題だと思ったのは、誰がトップなのか、誰が仕切ってるのか、私ですらわからない」と回答した。
こうして指原は運営の混乱ぶりを訴えたが、「誰がトップなのか」「誰が仕切っているのか」は、きょうの会見での松村AKS取締役の発言からもあきらかだろう。ようするに、「運営統括責任者」である松村AKS取締役よりも“上の立場”として「叱責」している秋元氏こそが最高責任者なのだ。
それは、今村前NGT48劇場支配人や松村AKS取締役と秋元氏の関係からも明白だ。今村氏はNGT48劇場の支配人となった際、〈秋元(康)さんとは25歳のときからの付き合いだから約30年〉(「週刊プレイボーイ」2015年3月30日号/集英社)と語っており、松村氏は元フジテレビ社員で、秋元氏が関わってきた『とんねるずのみなさんのおかげです』でAD、ディレクターを務めてきた人物。このように、秋元氏は古くから付き合いのある人物をAKBグループの運営に食い込ませているのである。
それだけじゃない。秋元氏は「憂慮されている」と松村AKS取締役は言うが、今回の暴行事件について、秋元氏は発生当初から報告を受けていたとする情報もあるのだ。
それは、12日にニコニコ生放送で放送された『直撃!週刊文春ライブ』で公開された、一通のメールだ。これは山口真帆への暴行事件が起こった際に今村劇場支配人がメンバーに送ったとされるメールなのだが、そのなかでは、こんな一文も登場するのだ。
〈秋元さん、伸介さん、AKS、AKS弁護士への報告もしてあります。〉
つまり、このメールが事実であれば、秋元氏にまで暴行事件の報告が上がっていながら、事件は隠蔽されつづけた。秋元氏はそれを黙って見ていたのだ。いや、今村氏や松村氏との関係を考えれば、秋元氏が運営の対応を決めていた可能性だってあるだろう。
しかも、メールに登場する「伸介さん」というのは、秋元氏の実弟であり、AKBグループのスキャンダル対策を率先しておこなってきた人物で、主に週刊誌やスポーツ紙を担当。カレンダーやパンフレット、公式本などといった“利権”を各出版社に分配することでメディアを手なづけてきたことで知られている。