安倍政権の問題点を鋭く指摘するたびに、ネトウヨから攻撃を受け、メディアからバッシングを浴びてきた星田英利、ほっしゃん。しかし、2018年もそうした圧力に屈することなく、森友加計問題や公文書改ざん、対米従属姿勢などを批判し続けた。
しかも、3月30日には官邸前で行われた、森友文書改ざん問題に抗議する大規模デモに参加した。星田は「Stand For Truth」による「官邸前大抗議行動」の告知URLとともに〈よし、満開の民主主義を見てこよう〉とツイート。その後、〈続々続々と。溢れてる〉というコメントとともに、「安倍はやめろ!」のシュプレヒコールが背景に響き渡るなか、人々が抗議のために集まる様子をおさめた19秒の動画を投稿した。
さらに星田は〈“サクラ”ではなく、自分個人の心で集まった、想像を遥かに超える数の憤った一般市民が咲き誇ってました。民主主義は決して散らない。〉と、デモに参加しての感想をツイート。ネトウヨや冷笑系がよく言う「デモに参加しているのはサクラ」「デモは民主主義じゃない」などというトンチンカンなデモ批判を一蹴し、デモの意義を訴えた。
星田がすごいのは、こうした芸能人としては勇気のいる行動を起こしながら、あくまで自然体を保っていることだ。「withnews」のインタビューで記者から「芸能人はものを言うなとか、言う人もいるのではないですか」と問われた星田は、このように返している。
「はいはいはい。それが一番あほなやつで。じゃあ、誰がもの言うていいのか分からなくなりますよ。政治家じゃないのに政治の話すなという人に、じゃあお笑い芸人でもないくせに、おもろいとかおもろないとか言うなと言いますか? 芸人だとか、素人だとか、言うことがおかしい。僕は一切それはありません」
空気を読んで政権擁護を垂れ流す芸人たちとは覚悟がちがう。こういう人こそが、もっとたくさんコメンテーターとしてテレビに出るべきだ。