実際、「週刊文春」(文藝春秋)18年8月30日号では、原発問題等を取り上げてきた敏腕ディレクターをはじめ、政権批判や社会問題に取り組んできたスタッフが切られ始めている問題も報じられている。
2011年からサブキャスターを務めてきた小川彩佳アナウンサーも9月いっぱいで同番組を降板すると発表されているが、小川アナはリベラルなスタンスで政権に批判的なコメントも行ってきたキャスターだ。小川アナの降板も一連の流れのひとつといわれる。
小川アナのいなくなった10月からは、月曜から木曜まで富川悠太アナとともに、フリーアナウンサーの徳永有美氏がキャスターを務める。バラエティー色の強い徳永アナの起用で『報道ステーション』のワイドショー化がさらに進むことが予測されている。
『報道ステーション』だけではない。朝のワイドショー『羽鳥慎一モーニングショー』もある時期から政治ネタが明らかに減りなんの緊急性もない健康情報などヒマネタばかり扱うようになっているし、お昼の情報番組『ワイド!スクランブル』も10月からネトウヨ・安倍応援団的発言の多い小松靖アナがMCに就任する。
テレビ朝日の報道番組・情報番組の多くがこうした状況なのだから、『朝まで生テレビ!』がそのような流れの渦中にあったとしてもなんらおかしくはない。
『朝まで生テレビ!』番組ホームページを見る限り、次回9月28日深夜放送回の予定はいまのところ未定となっているが、引き続き状況を注視していきたい。
(編集部)
最終更新:2018.09.09 10:33