実は、阿波おどりには踊り子グループとして「幸福の科学連」が参加しているのだが、徳島新聞では、芸能界を“出家引退”した清水富美加(千眼美子)が昨年、そして今年と続けて登場したことを大きく報じている。
たとえば阿波おどり開催前の8月9日朝刊で、徳島新聞は「常連・新顔乱舞の花 タレント・阿波踊りに今年も多彩」という紹介記事を掲載しているのだが、そこにも森脇健児や林屋三平、白石みきらと並べて〈タレントの千眼美子(清水富美加)さんは「幸福の科学連」で、タレントの島崎和歌子さんは「四国銀行連」で爽やかに舞う〉と紹介している。
また、阿波おどり開催中の13日ウェブ版でも「タレントも踊る阿呆に 観客席に笑顔」という記事をアップし、他のタレントに紛れて清水の参加をレポート。清水が幸福の科学の文字が入ったブルーの着物を着て、手をあげて踊る写真とともに〈女優の千眼美子(せんげんよしこ)さんは、昨年に続いて幸福の科学連の先頭で紺屋町演舞場へ。客席に笑顔を振りまき、しなやかな女踊りを披露すると「いっぱい練習したので上達したかな。温かい声援をいただいてうれしかったです。徳島最高」と声を弾ませた〉とのコメントまで載せている。なお、昨年の8月12日のウェブ版記事では「女優千眼美子さんが登場 徳島市の阿波踊り」と単体で扱い、清水の踊る姿をなんと動画つきで紹介したうえで〈「次は男踊りをしてみたい」と顔をほころばせた〉との記事を掲載していた。
これではまるで幸福の科学のPR記事ではないか。念のため言っておくと、普通の新聞社のイベント紹介の記事で、特定の宗教団体の参加をこれほどまでにクローズアップすることはまずない。では、なぜ、徳島新聞は記事を出しているのか。