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安倍首相が災害放置をごまかすために“やってる感”演出に必死! でも実際はカジノ審議優先、河野外相はフランスで大はしゃぎ

〈フランス外務省には、王の寝室と呼ばれる部屋があります。イギリスのジョージ六世が訪仏した時の寝室に用意された部屋だそうです〉
〈王の寝室には金のバスタブが。〉
〈女王の寝室と銀のバスタブもありました。フランス外務省、おそるべし。〉

 いま、広島や岡山、愛媛県などの被災地がどんなことになっているのか、河野外相が知らないわけがない。避難者は体育館の固い床や段ボール製のベッドでの生活を余儀なくされているというのに、この閣僚は「王様」のベッドに横たわった自身の様子などを大はしゃぎで投稿しまくったのである。

 いや、被災者の気持ちを逆撫でしようとするのは、河野外相だけではない。山陽新聞の報道によれば、被災地・岡山の自民党県議たちは13日、〈安倍晋三首相(党総裁)を応援する有志の会〉を立ち上げ、岡山市内で設立総会を開いた、というのだ。こんな最中に、である。

 12日付の共同通信の記事によると、11日に岡山県倉敷市の避難所を視察した安倍首相に同行した伊原木隆太・岡山県知事は、〈首相の指示でクーラーが設置されたと強調する場面もあった〉という。クーラーを設置するのは暑さによる二次被害を出さないためにも必須のことだが、なぜそれをことさら「安倍首相の指示だ」と強調する必要があるのか──伊原木知事は自民党の推薦を受けて知事に当選した人物だが、災害そっちのけで安倍首相の3選に向けた選挙戦をはじめた自民党県議たちといい、被災者を使って安倍首相に媚びを売るような伊原木知事には「恥を知れ」と言いたくなる。

 だが、こうした数々の下劣な言動が止まないのは、安倍首相の「やってる感」が蔓延しきっている証拠ではないのか。とりあえず「やってる感」を演出さえしておけば、あとは災害中にどんちゃん騒ぎをしても、災害対応よりもカジノの審議を進めても、フランスでハメを外しても、被災地で露骨な動きを見せても、国民から批判されることはない。安倍首相も安倍首相を支える政治家たちも、そう高を括っているのではないだろうか。
 
 ようするに、この国の政治は、安倍首相の舐めた手法によって、もうすでに腐りきっているのである。

最終更新:2018.07.16 10:17

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