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哀れ! 南北会談で安倍首相が「蚊帳の外じゃない」と強弁してまわるが、トランプにも北朝鮮にもいいようにあしらわれ

 にもかかわらず、この期に及んで「国際社会と協調して」きたと主張し、今回の朝鮮半島の非核化に向けた動きを「日本が国際社会をリードしてきた成果」と言い張る──。もはや失笑を通り越し、哀れささえ漂っているではないか。

 しかし、より哀れさが際立ったのが、昨日におこなわれた文大統領との電話会談後のコメント。安倍首相はまたもこうやって虚勢を張ったからだ。

「南北首脳会談は我々が決めていたラインにのっとっておこなわれたことが確認できた」

 南北首脳会談後からずっと文大統領からの「電話連絡待ち」だったというのに、「俺が主導したもんね」と言わんばかりの態度……。だが、いくら勝ち誇ったポーズをとってみても、不都合な事実はどんどんあきらかになっていく。

 実際、いまや安倍首相はあれだけ尻尾を振ってきたトランプ大統領からもほとんど無視されており、28日の夜にようやく電話会談にこぎ着けたが、文在寅・トランプの同日の電話会談が1時間15分だったのに対して、安倍首相の会談時間はたったの30分。

 しかも、この数字もかなり怪しい。というのも、首相動静では電話会談がはじまったのは22時33分で、終了が23時3分となっているが、トランプは22時45分に“安倍首相に交渉を伝えた”と過去形でツイッターに投稿。さらに22時54分にもまったく別の話題をツイートしているのだ。

 もちろん、トランプの側近が“中の人”としてツイートしている可能性もあるが、もし首相官邸が時間を“水増し”していたとすれば、電話会談は22時45分より前に終了、すなわちものの10分程度、通訳を介することを考えれば正味数分の会話だった可能性もあるのだ。あるいは、トランプがツイッター投稿の片手間に安倍首相の話を聞き流していたか……。

 さらに、トランプは22時45分のツイートでは、同日おこなわれた文大統領との電話会談については「talk」(=互いに話し合うというニュアンス)と表現して、しかも「a long and very good talk」と形容したのに対し、安倍首相との電話会談については「speak」(=話し手が一方通行的に話すニュアンス)で「to inform him」と事務連絡レベルの書き方だった。

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