そういう意味で、問題なのはやはり、山口の行為を放置し続けてきたジャニーズ事務所、そして、番組制作の現場で起きていたトラブルに対して適切な対処を怠ったNHKである。
もっと早くジャニーズ事務所やNHKが適切な対応をとっていれば、今回の強制わいせつという事件は起きず、被害者女性が傷つくこともなかったかもしれない。
しかも、ジャニーズ事務所のこのような姿勢は昨日今日始まったものではない。
本サイトも先日お伝えしたように、Hey! Say! JUMP中島裕翔が路上で女性に抱きついた痴漢行為、嵐の大野智による大麻吸引および3P 疑惑、同じく嵐の松本潤がAV女優の葵つかさを「性のはけ口」扱いした件など、ジャニーズ事務所はこれまでも所属タレントの私生活における問題行動を放置し、その結果引き起こされた不祥事を揉み消してきた。
ジャニーズ事務所は、所属タレントの問題行為を諌めもせず、もしもそれが問題となれば、今度はメディアに圧力をかけて「なかったこと」にさせてしまう。ジャニーズタレントには「ジャニーズだから何をやっても大丈夫」という意識は少なからずあるだろう。山口の事件は、事務所のこういった姿勢が引き起こしたものともいえる。
そして、テレビ局はジャニーズ事務所への忖度から、こうしたトラブルが起きても、見て見ぬふりをし増長させる。紅白歌合戦をはじめNHKとジャニーズ事務所の癒着はたびたび指摘されてきたが、それはNHKだけではなくほかの民放も同じこと。ほかのテレビ局でも起こりうる問題だ。
ジャニーズ事務所とメディアの姿勢が変わらない限り、山口以外にも同じような事件は引き起こされ続けてしまうだろう。
(編集部)
最終更新:2018.05.02 06:54