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ほっしゃん(星田英利)が官邸前デモに参加! 政権批判するたび炎上しても負けず「満開の民主主義」と

 相次ぐ沖縄米軍基地関連の事故と、アメリカ側に何も言えない対米従属的な姿勢の安倍政権に対しては、〈沖縄で米軍ヘリが砂浜に不時着。米軍からの説明なし。こういうの、首相みずからバシッといえませんかね。ゴルフ場でバンカーの砂に墜落したのにガン無視されるような事とはわけが違うんだから〉や〈自国の空なのになぜ原因と安全性が確認されるまで飛行停止と言わない。国民のために、と普段偉そうに繰り返してるくせに、よく国民の命を他国の自主性に任せれるよな〉といったツイートで疑問を呈した。

 また最近でも、公文書改ざんの問題に関して〈日本が近代国家、民主主義国家、先進国になれるように一刻も早い“晋三究明”を〉とツイートしたり、さらに、お笑い芸人らしく〈IKEA(品質の良い家具やインテリアをどなたにもリーズナブルにご紹介)AKIE(国の土地をこっそりと知り合いだけに超超リーズナブルにご紹介)〉とのジョークを投稿したりもしている。

 このような安倍政権批判をしたところで、それは芸人・星田英利としてはビジネス上、何の旨味もなかっただろう。むしろ、安倍応援団からの理不尽な炎上にさらされて、損なことしかなかったはずだ。では、なぜ彼はそのような行動を続けているのか。それは、人として、「大人」としての矜持だった。

「僕らに何ができるかというと、大人として思っていることをちゃんと言う姿を子どもたちに見せんとあかんと思うんです」(大阪民主新報2017年10月22日号)

 とはいえ、星田のように政権批判する芸能人が確実に浴びるのが「芸能人風情が偉そうに政治を語るな」といった批判である。それに対しても、星田はきっぱりと断言する。ニュースサイト「withnews」のインタビューで記者から「芸能人はものを言うなとか、言う人もいるのではないですか」と問われた星田は、このように返しているのだ。

「はいはいはい。それが一番あほなやつで。じゃあ、誰がもの言うていいのか分からなくなりますよ。政治家じゃないのに政治の話すなという人に、じゃあお笑い芸人でもないくせに、おもろいとかおもろないとか言うなと言いますか? 芸人だとか、素人だとか、言うことがおかしい。僕は一切それはありません」

 今月29日にも、ニュースサイト「リアルライブ」に「星田英利 政治的ツイート連発でファンも業界もうんざり」と題された記事が掲載された。内容はタイトル通りのもので、彼の政治的なツイートなどを紹介しつつ、〈政治のことよりも、まずはお笑いにストイックな目を向けていくべきなのかもしれない〉などと星田を非難していた。

 政権批判した芸能人に必ずといっていいほど向けられる、お決まりのくそつまらない論評だ。しかし星田はそんなくだらない批判など意に介さず、昨晩は、官邸前デモに参加するという勇気ある行動に踏み出した。その意味で、空気を読んで政権擁護を垂れ流す芸人たちとは覚悟がちがう。「うんざり」どころか、こういう人こそが、もっとたくさんコメンテーターとしてテレビに出るべきだ。

最終更新:2018.03.31 07:04

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