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『ワイドナショー』が改ざん問題で露骨すぎる安倍擁護! 松本人志は「安倍さんの足を引っ張るため」と陰謀論展開

 松井氏は数日前のツイッターでは〈財務省は、キャリアが非常に優秀であることに加え、ベテラン職員の真面目さとモラルの高さにおいて他省を圧倒している。それが省庁の中の省庁と称される理由。それだけに、今回の問題はどうも腑に落ちないし、また今回の事件は、余りに痛ましい。〉〈そんな組織で、万一、忖度が生真面目さを駆逐しているとすれば深刻な問題です。〉などと、財務省だけではありえない要因や忖度があることを示唆していたのに、いったいどうしたのか。それこそ松本人志に忖度でもしたのか。

 しかし、もっとひどかったのはその後だ。スタジオでは全員が一致団結したかのように、安倍政権擁護一色となってしまったのだ。この日は『ひるおび!』(TBS)コメンテーターである落語家の立川志らくもゲストだったのだが、志らくは口を開くと、なぜかこの問題を追及する側の野党を批判しはじめたのだった。

「与党側からみると、どう思うかっていうと、野党がものすごく興奮しているじゃないですか。だけどこれ朝日新聞がもってきたスクープなのに、なに、自分たちの手柄のように言ってるんだ、みたいなふうに見えるんですよ」

 これを聞いていた東野は嬉しそうに「野党側のはしゃいでいるのがそういうふうに見える」と同意。すると志らくはさらに野党批判をエスカレートさせていく。

「国民の全部とは言わないが大多数が、これだけ自民党がチョンボを犯しても、政権交代を望んでいないというこの現実を、野党はどう見るかってことですよ」「こんだけやっても(政権が)ひっくり返らない」

 自分たちがさんざん安倍政権擁護を垂れ流して、国民に真実を見せないようにしておきながら、何を話をスリカエているのか、と言いたくなるが、案の定、この発言に大きく反応したのが松本人志だった。まるでわが意を得たとばかりに天井を見上げて、大口を開け馬鹿笑い。「じゃあ(安倍政権)代わりますか、と言われたら『うう、ううん……』」と咳払いするなど、国民が政権交代を望んでいないという志らくの発言に、大きく同調して見せたのだ。

 さらに、志らくは続けて「(安倍首相や麻生財務相が指示を出したというのは)それが一番わかりやすいんだけど、でもバレたら、こんな大変なことはないから、そんなことするのかなぁって」

 あくまで安倍首相や麻生財務相の関与を否定するコメントだが、これに松井氏も「しない、しない」と手を振りながら答えると、今度も松本が食いつくように「安倍さんがそれをやらすわけがない、とおっしゃった」と松井氏に念を押すかのように質問する。

 そして松井氏も、「総理がそういう指示したら、全部広がりますよ。総理からこんな話があったと。大臣も同じことですよ。麻生さんがこれまずいから何とかしろとか言ったら、それはもう蓋ができないですよ。人の口に」と指示などありえないと繰り返した。

 松井氏は加計学園問題で、何が起きたのか知らないのだろうか。萩生田光一官房副長官や和泉洋人首相補佐官が安倍首相の名代として文部科学省に圧力をかけ、「総理のご意向」文書なるものまでがつくられていたが、文部科学省の内部告発があるまで、それはまったく表には出なかった。

 松井氏は訳知り顏で「首相や財相の指示はありえない」と断定しているが、それは、統制がとれずに情報がだだ漏れだった民主党政権時代の話。安倍政権の強固な霞が関支配をまったくわかっていないのである。それとも、わかっていてなんらかの意図でこんなことを言っているのか。

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