その「生活保護」だって今年の10月からは約7割の世帯で減額されることが決まっている。また、生活保護受給者を相手にしたバッシングはとどまるところを知らず、生活保護受給者に対して常に「不正受給」との罵声が浴びせられる状況になっていることはご存知の通りだ。
この状況を見て、なぜ、〈この国では、どうしたって生きていける〉などと言えるのだろうか。
これらの自己責任論を振りかざす芸人たちと180度真逆だったのがマツコ・デラックスだ。
1月29日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)では、『ワイドナショー』が扱うよりもひと足先に、同じ東京都の実態調査を記事にした東京新聞の誌面を取り上げ、ネットカフェ難民問題をテーマにしていた。
そのなかでマツコは、東京都調査の「インターネットカフェなどに泊まる理由」というアンケートの答えとして、「住居がない」が25.8%、「住居喪失の恐れがある」が2.1%という数字が出されていることから、ネットカフェユーザーの3割もの人が住居に関する障害を抱えていることを問題視。そして、彼らはその状況からなかなか抜け出すことのできない「負のスパイラル」にあることを同時に指摘していた。
「3割以上もの人がなんらかの形で家に困っている人たちなのよ。これだからさ、もはやネットカフェの業者のほうにとっても立派なお客さんなわけじゃん、これ。3割以上を占めているわけだから。なかにはさ、もちろん、こういう生き方が好きでやっている人もいると思うけど、なかには、家の更新とかできなくなっちゃって、敷金礼金とかもなくて、で、そのスパイラルに入っちゃって、なかなかそこから出られずにいるって人も多いと思うのね」