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「安倍を支持している人たちがあまりにも下世話で耐えられない」中原昌也が語る安倍首相や安倍応援団への憤り

中原昌也と坪内祐三の対談が掲載されている「SPA!」(扶桑社)17年10月10日・17日号

 マツコ・デラックスが10月2日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)で発した「無神経、馬鹿じゃないと総理大臣ってできないと思うのよ。安倍ちゃんなんて馬鹿の象徴じゃない?」という言葉や、「小学8年生」第4号(小学館)に掲載された安倍首相の風刺マンガなど、政権側の人間を茶化した表現がネトウヨたちの手により次々と「名誉毀損だ!」などと炎上させられている昨今。

 どちらも至極真っ当な風刺であり、時の為政者を茶化す表現が名誉毀損などであるはずがないのだが、そんな間抜けな論法をゴリ押ししてくる安倍応援団の下劣さにはほとほと呆れ返るばかりだ。

 同様の感覚は真っ当な人なら誰もがもつもの。小説家、ミュージシャン、映画評論家の中原昌也もそのひとりだ。彼は「SPA!」(扶桑社)17年10月10日・17日号に掲載された評論家の坪内祐三との対談で「安倍を支持している人たちがあまりにも下世話で耐えられない」と語っている。

「何だろう、別に思想的なことを言いたいわけじゃないんですよ。ただ、安倍を支持している人たちがあまりにも下世話で耐えられないってだけなんですよ」

 中原が揶揄するのは安倍信者だけではない。安倍首相本人に対しては〈繊細さに欠ける〉と切り捨て、そして、安倍首相も含めた権力者に対しては〈言葉がわからない外国の人たちの気持ちのほうがわかる〉とまで徹底的にこきおろす。

「政治家になりたい人のマインドがそもそもわからないってこともあるんですよ。ただ、安倍は酷すぎる。あんなにも繊細さに欠ける人が総理大臣になるってことは、そういう時代なのかもしれないですね」
「安倍たちに比べたら、言葉がわからない外国の人たちの気持ちのほうがわかる気がする。言葉が通じなくても、まだその人たちの気持ちのほうがわかるなって感じですね」(前掲「SPA!」17年10月10日・17日号)

 強権的に物事を押し進め、国会ではまともに議論もせずに強行採決の連続。マスコミに対する対応でも、真っ正面から質問に答えようともせず、はぐらかしと嘘の連発。森友・加計学園問題で叩かれ支持率が急落した時期は、一瞬だけしおらしくなって「丁寧な説明」などと言い始めたが、いまやその言葉もどこかへ雲散霧消してしまったのはご存知の通りだ。

「言葉が通じなくても、まだその人たちの気持ちのほうがわかる」と言い放った中原昌也の言葉はまさにその通りとしか言いようがない。なにしろ、むこうには自分たちと意見の違う人の考えに耳を傾けようという気などいっさいなく、そんな人間は権力で押さえつけて黙らせてしまえばそれでいいと思っているからだ。

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