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小学館『小学8年生』の安倍晋三伝記漫画が「誹謗中傷だ」と炎上! 事実に基づく人物伝まで圧力かける安倍応援団

 結局のところ、こうしてひとつひとつ検証してみても、炎上している「まんがで読む人物伝 安倍晋三」に「捏造」は見られないし、ましてやこれが「子どもたちを洗脳している」などというのは意味不明にもほどがある。ようするに、安倍首相の信者であるネトウヨたち(その割には細かいエピソードを知らないようだが)は、事実をもとに描かれているにもかかわらず、あれやこれやと理由をひねり出し、小学館の不買運動まで扇動しているというわけだ。

 いやはや、ほとんど“菊タブー”みたいなレベルである。あらためてそのファナティックぶりには目眩がするが、しかもバカげているのは、連中が問題にするのは安倍首相のマンガだけで、他の政治家に対する風刺マンガについてはまったく問題にしないことだろう。

藤波俊彦『小泉家のおやじ』(小学館)より

 実際、「まんがで読む人物伝 安倍晋三」を描いた藤波俊彦氏は、20年以上前からギャグ漫画を中心に活躍してきた漫画家で、これまでも日本の首相やアメリカ大統領を題材にしたマンガを複数手がけてきた。しかも、それは今回の安倍首相の人物伝とは比較にならない、極めてはっちゃけた内容である。

 たとえば2003年の単行本『小泉家のおやじ』(小学館)は、主人公・小泉ジュンイチローとその息子・コータローを中心としたギャグ漫画。誰が見てもモデルは一目瞭然だが、作中ではジュンイチローが暴走族風の単車を乗り回したり、大統領のぶっしゅ(原文ママ)と一緒に合コンに行ったり、はたまた「改革ロボ」なる巨大ロボットでムネオ星人が操る「ムネムネロボ」(胴体に「むるあか」と書いてある)と戦ったりとやりたい放題だ。

 また「小学5年生」(小学館)09年12月号には、明らかに当時の鳩山由紀夫首相をモデルにした「ハトヤマんが」なる読み切りが掲載された。「あくまでフィクション」ではあるが、凄まじいナンセンスギャグが満載で、主人公のユキオが記者から「宇宙人てう○こするの?」「ハトのう○こってなんで白いの?」と質問責めにあったりするのは序の口。小沢一郎の顔に似たマーク(?)がついたUFOが襲来し、ユキオが巨大ヒーローに変身して戦うのがストーリーの大枠だが、実はそのUFOを操縦しているのはユキオそっくりの宇宙人で、巨大化したユキオも人類からミサイルで攻撃されるという、実にハジケた話である。

「ハトヤマんが」/「小学5年生」(小学館)2009年12月号より


 とりわけ「ハトヤマんが」についてはTwitter等でも画像の一部が出回っているのだが、ところがネトウヨたちは全くの無反応。安倍首相の事実に即した人物伝マンガに対しては「現職の総理を侮辱してタダで済むと思うな」などと怒り狂っているにもかかわらず、である。

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