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自民党がネトサポ緊急総会で他党叩きをアドバイス! “従軍慰安婦像の辻元清美”も“人民解放軍姿の志位和夫”も「個人の判断で」と

 たとえば、あるネトサポ会員からはこんな質問が飛び出した。

「あの、まあ、私をはじめTwitterで、いま『キボーエヌオートウ』とかですね『リッケン(イッケン?)ミンシュトウ』とかですね(笑)、なんかあの非常に(笑)、そういうことをいろいろ(笑)、ガンガンさっきも出ていましたけれども、そういうことは公示してから、選挙活動中はいっさい止めないと、みんな危ないということですか?」

 発言を文字に起こしただけだとなんのことかわからないので解説すると、これは最近、ツイッターなどで出回っている「希望NO党」「立件民主党」「一見民主党」などという誹謗中傷ツイートやハッシュタグのことだと思われる。たとえば、「立件民主党」なる呼称はこんな使われ方をしている。

〈この極左集団の党名は、こっちでしょ立件民主党、立件されたりしてw〉
〈立件民主党の売国奴のゴミが何匹落ちるかな~ 一般人に戻ったら逮捕やね〉
〈立件民主党! 公安の皆さま、お仕事ですよ! 立上げと同時に監視対象団体にしてね。逮捕者続出、期待してます〉
〈立件民主党www ブヒブヒ〜!〉

 見ての通り、刑事事件での立件、つまり警察による言論弾圧を推奨する、まさに民主主義の国に育った人間とは思えないツイートなのだが、この手の誹謗中傷攻撃もやっぱり、自民党ネトサポのしわざだったのだろうか。

 しかも、驚いたのは、この質問に対する自民党側の回答だった。一応、公党の立場から、やんわり諌めるのかと思いきや、J-NSCを統括する自民党ネットメディア局長・平将明衆院議員は「(「立件民主党」などの呼び方は)パロディだからOKだと思います」と言い放ったのである。

 しかし、この程度で呆れてはいけない。別のネトサポ会員は、もっとトンデモないネガキャンを告白した。

「あの、私は画像入りであのー、野党のほうにいろいろですね、投稿しているんですけど。たとえば“従軍慰安婦像の辻元清美”とかね。あと“手榴弾を投げる人民解放軍姿の志位和夫”とか。あれはやっぱり誹謗中傷になるでしょうか」

 実際、Twitterを検索してみると、共産党の志位和夫委員長の顔と、中国の人民解放軍のポスターらしきものをコラージュし、さらに〈公安お墨付きのテロ政党〉〈暴力革命〉なる文言まで付された画像がツイートされている。悪質なネガキャンだが、つまり、こうした下劣なコラ画像もネトサポの仕業だったということらしい。

「希望NO党」「立件民主党」「一見民主党」には「OK」と言い放った自民党も、さすがにこれは「やめたほうがいい」とアドバイスするだろうと思っていたら、平ネットメディア局長は、笑いながらこう言ったのだった。

「あの、個人のご判断だと思います、はい」

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