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リリー・フランキーが主演映画で問いかける“障がい者の恋と性”「障がい者の恋や性欲を否定しないでほしい」

 番組では、実際の体験談として、脳性麻痺で手足に障がいがあるまゆみさんという30代の女性が登場。彼女は、健常者たちから、自分は恋愛感情をもたない人間として見なされてきたことに対し疑問を投げかける。

「彼氏がどうのとかですね、恋愛の話を始めた時点で、『えっ?』みたいな空気が流れてるんです」
「身体がちゃんと動かない見かけだったり、そこから抱くイメージで(恋愛感情が)ないんじゃないのかなって(思われる)」

 まゆみさんの話からは、いかに健常者たちが無意識のうちに障がい者たちの気持ちを無きものとして扱ってきたのかということがうかがえる。

 とはいえ、ただ闇雲にその問題に踏み込めばいいかというと、それはそれで難しい。『クローズアップ現代+』では、自立支援センターの理事長が自慰行為の補助器具の導入を検討し(その場面ではオナホールのTENGAが映し出される)、それについて施設の職員に意見を求めたところ、会議の場で女性職員から「性の話をされたときに私が対処するかといったら、たぶん私はしないです」と断言される一幕が放送されていた。

 熊篠氏たちが主張しているのは、そういうことではない。福祉の現場で射精介助をしてくれと頼んでいるわけではないのだ。もちろん福祉の現場における性の介護の問題についても議論は必要だろう。しかしそれ以前に、彼らが求めているのは、障がい者だって恋をしたいし、その結果としてセックスへの欲求をもつこともあり、その人間として当たり前の気持ちを、汚いものとして扱ったり、なかったことにしたりしないでほしい、ということなのだ。

“障がい者の性”は存在しないものとして見向きもされず、いまだ「タブーにすらなっていない」状況で、障がい者の性に関する問題がほとんど話し合われることすらなかった。リリー・フランキーは『クローズアップ現代+』のなかでこのように語っている。

「日本のメンタリティのなかで、援助を受けているという立場のなかで、それ以上のことを求めず慎ましく生きなさいみたいなことがあるのかもしれないけど、たとえば、マスターベーションやセックスに対して手伝ってくれって言っているわけではなくて。その気持ちをもっていることを否定しないで欲しいっていうことなんです」

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