結局のところ百田センセイは、『朝生』で終始圧倒され、自分の無知と無学をさらけだし、ましてや“エセ保守”だと喝破されるという大恥をかいてしまったのだった。
普通の人間なら恥ずかしくって外を歩けなくなってもおかしくないが、そこはさすがの百田センセイ。番組終了後、Twitterでこんな逆恨みの連投を始めたのだ。
〈「朝生」は全然面白くなかった。番組始まる前の控え室から、何人かが私に凄まじい敵意を剥き出しにしてくるのは驚いた。初対面から喧嘩ごしで喋ってくるのには参った。
あらためて、私は敵が多いんだなあと思った(^^;;
もう出ない。〉
〈私をつぶす目的があったのかどうかは知りませんが、左側の人たちは私を睨みつけて喋っていることが多かったです。〉
〈もしかしたら、私のギャラは田原氏を除いて、出演者の中で一番高かったのかもしれない(最初の提示の約2倍を要求したから)。
意外に、そういうのが敵意を生んだかな^^;〉
完全に負け犬の遠吠え。被害妄想も大概にしろと言いたい。というか、自分で2倍のギャラを要求しておいて「出演者の中で一番高かったから敵意を生んだ」とか、意味不明にもほどがあるだろう。
ちなみにこのオッサン、放送前にはかなりノリノリだった。百田センセイは22日にネトウヨ向けネット番組『報道特注(右)』に出ているのだが、その時のサブタイトルは「百田尚樹さん!!朝まで生テレビ初出演記念スペシャル」。いかに百田が『朝生』初出演に鼻息を荒くしていたかがわかる。
なお『報道特注(右)』では、築地仲卸「鈴与」を営む生田よしかつが「田原総一朗ってやばくね? 入れ歯フガフガしてる(笑)」とか、維新の足立康史が「まあ(三浦)瑠麗ちゃんはカワイイからいいですよ(笑)」、元次世代の党の和田政宗が「アレ(=三浦瑠麗)も育てていかなきゃいけない(笑)」とか、散々『朝生』と出演者を愚弄し、百田もゲラゲラ笑っていたものだ。
ようするにこういうことだ。『報道特注(右)』がそうであるように、普段、百田センセイは『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)とか『ニュース女子』(TOKYO MX)とか、ネトウヨ丸出しのお仲間が集まる番組で、愚にもつかないネトウヨトークに花を咲かせている。そこでは、どんな陰謀論をタレ流そうが、雑な議論をふりかざそうが、周りのお仲間たちが気持ちよく同調ヨイショしてくれる。
ところが、いざ専門家や左右から百戦錬磨の論客が集う『朝生』に出ると、そんなネトウヨ発言を誰も擁護しないのはもちろん、当たり前のように徹底的に論破されてしまう。悲しいかな、ただ、それだけのことなのだ。
しかし、百田センセイは「もう出ない」なんて言っているが、いやいや、それはもったいない。百田みたいな“エセ保守”がいかにインチキで、ろくな議論のひとつもできないか広く周知させるためにも、今後とも是非『朝生』にご出演いただきたいものである。
(編集部)
最終更新:2017.12.04 03:51