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昭恵夫人の機密漏洩報道を訂正した『グッディ』はおかしい! 証言者の記憶違いではごまかせない矛盾と疑惑

 にもかかわらず『グッディ』が一転、「記憶違い」の訂正を出したというのは、明らかに放送後、何かがあったということだろう。実際、三田アナのコメントにもあったように、放送翌日になって、男性の態度が急変。強い態度で申し入れがあったという。男性は「9日の記憶違い」の一点張りで、聞く耳をもたなかったため、『グッディ』側が折れたということらしい。

「テレビ局はこうなると弱いですからね。上層部の判断で訂正を出さざるを得なくなったんでしょう。謝罪を一切しなかったというのがせめてもの抵抗だったのかもしれません」(フジテレビ関係者)

 いったいこの男性に何があったのか。実は、昭恵夫人の疑惑については、他のケースでも同じようなことが起きている。たとえば、そのひとつが例のNGOへの8000万円口利き疑惑の件だ。

 この問題の発端は、2月11日、京都大学で「もったいないの理念に基づいた変わりゆく未来社会の創造に向けて」なるシンポジウムが開催され、その際、京大名誉教授でもある日本国際民間協力会の理事が自分たちの事業への補助金支出の働きかけをした際のエピソードとして、こんな話を開陳していたことだった。

「外務省の役人はなかなか理解してくれなくてですね、えいやっ、とばかりに、理事長と私は安倍夫人のところに行きました。安倍夫人に、首相官邸に行きまして。そしたら、安倍夫人が会ってくれて、話を聞いてくれました。あの人、すごいですね。その晩に首相からすぐに連絡が入りまして、ぐぐっと回って今年予算がつきました。8000万円もらいました。今年、2つの村に入ります。あのご夫婦のホットライン、すごいですね」



 ようするにまったく相手にされなかった案件が、昭恵夫人に陳情した途端、直接、安倍首相から電話がかかってきて、すぐに8000万円もの予算がついたというのだ。この講演の動画がYouTubeにアップされていたことから、ネットで大きな話題になり「週刊新潮」(新潮社)やテレビで報じられると、日本国際民間協力会は、理事が去年12月、昭恵夫人に首相公邸で面会したのは事実としながらも、あっせんを依頼したことはなく、外務省から8000万円の援助を受けたこともないと訂正した。 その言い訳は「理事が事実と理想を混同して話してしまった」というものだったが、そんなことを信じる者はいないだろう。

 とにかく、昭恵夫人にまつわる疑惑は万事、こんな調子なのである。当事者や当事者に近いところから口利きの証言が次々出ているのに、急に証言がひっくり返って追及が止んでしまう。報道前に証言者が告白をとりやめて、報道そのものがなくなったケースもいくつかあるという。

「安倍首相や昭恵夫人のお友達は、これまで何をやってもマスコミが一切追及しませんでしたから、お友達への口利きや情報漏洩がやりたい放題で、みんな脇が甘くなっている。たとえば、安倍首相のお友達の八木秀次氏が天皇の“おことば”のビデオメッセージの内容を官邸関係者から事前に知らされていたことをポロリと漏らしましたが、首相周辺にはそういうことが問題だという意識がまったくなくなっているんです。ところが、森友疑惑を機に一気にそういう構造が問題になって、疑惑が次々噴き出てきた。だから、官邸関係者はいま大慌てで火消しに回っていますよ。昭恵夫人の交友関係を洗いなおしたり、関係者のところに『余計なことはしゃべらないでくれ』とお願いにいったり、必死ですね」(政治評論家)

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