言っておくが、女性差別も国籍差別もいかなる理由をもってしても正当化されえないし、「ゴルフの伝統」なるものも詭弁に過ぎない。「男性」「白人」しかできないスポーツはかつて、ゴルフ以外にもたくさんあったが、そのほとんどは民主化とともに、差別的な制約を取り払い、性別や人種に関係なく参加できるようになっている。なぜ、ゴルフだけがそういう「差別的伝統」が許されるのか、さっぱり理由がわからない。
実際、取材をしてみても、クラブ側は「設立当時には女性でゴルフをする人がいなかったので、その流れで女性会員を認めていないのでは」(都内ゴルフクラブ関係者)、「なぜ日本国籍に限定しているのかよくわかりません」(神奈川県ゴルフクラブ関係者)と曖昧な答えしかできなかった。
霞ヶ関CCの女性差別的な規定は廃止が必須だが、それだけではなく、ゴルフ界全体に蔓延る差別体質をきちんと追及し、見直す必要がある。
(小杉みすず)
最終更新:2017.02.05 11:39