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“被害妄想”百田尚樹が今度はテレビ攻撃!「地上波はおぞましいくらい左翼的」「私も憲法改正を言うからお呼びがかからない」

 逆に言えば、百田センセイは自らのヤバさを次々と開陳してしまったことで、お仲間が我が世の春を謳歌している“テレビの右傾化”のブームから完全に取り残されてしまったのだ。しかも百田ときたら、繰り返しその言動が問題になったにもかかわらず、その後もネトウヨばりのヘイトデマや歴史修正主義をツイッターでひけらかしている。実際、最近も千葉大医学部の学生3名が集団強姦致傷容疑事件について〈私は(犯人は)在日外国人たちではないかという気がする〉などと何の根拠もなくツイート(のちに悪質なデマであることも確定した)。そんなバリバリのヘイトを地上波で放送していいわけがない。

 まあ、逆に言えば、そういう四面楚歌の状況だからこそ、百田センセイは「地上波テレビがおぞましいくらいに左翼的な考え方に偏っている」「私も、地上波テレビからはすっかりお呼びがかからなくなりました」などとブー垂れているのだろう。完全に“被害妄想”と言うほかないが、仮に1億歩譲って、百田センセイの言うとおり、地上波テレビで苛烈な安倍政権批判や改憲批判が展開されていたとして、だ。それのどこが問題だというのか。

 そもそも、メディアの責務は“権力の監視”であり、圧倒的な情報量と宣伝能力を持つ政治権力に対して、批判的な観点から分析し、論評を述べるのは当たり前のこと。むしろ、その政策や外交成果、演説などを右から左にそのまま垂れ流し、絶賛するほうがはるかに問題だ。ようするに、普通の民主主義国家のジャーナリズムの感覚なら、百田氏のような人物が嫌厭されるのはむしろ当たり前ではないか。

 しかし、このオッサンにこんな指摘をいくらしてもしょせんは馬の耳になんとやら。きっと、これからもまだまだわたしたちの頭を痛くさせ続けるのだろう。
(小杉みすず)

最終更新:2017.11.15 06:25

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