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週刊誌から「死ぬまでSEX」が消える?「週刊現代」が自らの人気企画を批判する記事を掲載しSEX決別宣言

〈閉経が近づくと、女性ホルモン(エストロゲン)の低下によって腟粘膜が薄くなり、皮下脂肪の減少などによって、腟の乾燥や性交痛が起こります〉

 そして、こういった状況をさらに深刻化させかねないのが、パートナーがED治療薬を服用した場合だ。まだ十分な準備が出来ていない女性器にバイアグラなどの効果を得た男性器が無理やりねじこまれることで膣壁裂傷を負ってしまうこともある。

 今回の「週刊現代」の記事は、この問題にも自らメスを入れた。記事の中でセックスカウンセラーの田辺まりこ氏は、現在65歳の自分自身の体験を交えつつ性交痛に関してこう語っている。

〈実際に男性とセックスをすることに不安があります。最後にセックスをしたのが今から3年前で、挿入がとても痛かったからです。同じような悩みを持つ女性に対してはこれまで「十分に前戯をしてもらわないからですよ」と言っていたのですが、そうじゃない。どんなに丹念に愛撫をしてもらい、十分に濡れていても、痛いものは痛いんです。男性の勃起力が衰えていくように、女性も受け入れ能力が衰えていくんでしょう〉

 そして、特集記事の最後に登場する、夫からの誘いに辟易としている尚子さん(57歳)のコメントは、「死ぬまでSEX特集」の愛読者にとって絶縁宣言ともとれるものだった。

〈セックスをしたくない理由は痛いからです。2年前に完全閉経してから、濡れないんです。それなのに夫(65歳)は『もう妊娠の心配もないし、夫婦のコミュニケーションは大事だ』と言ってバイアグラまで買っている。気の毒といえば気の毒ですけど、枕元にある入れ歯の入ったコップを見ると気分が萎えます。
 痛みを訴える私のためにゼリーを買ってくれたのはいいんですが、それを娘(35歳)に見られ、『こんなものまで使ってするの? お母さん、いい年をして好きね〜』と言われて大恥をかきました。
 年を取ったら枯れましょうよ。セックスなんて若い人に任せておけばいいんですから。夫にもいい加減、目を覚ましてほしい〉

 年を取ったら枯れましょうよ──これまで「枯れる」ことを断固として拒否し続けた同誌がついにそのことを受け入れる提案を読者に向かって投げかけたのだ。

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