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北海道の男児行方不明で「父親の殺人」のデマ…寝屋川の事件でも見せたネットとマスコミの醜悪な“子殺し事件化”願望

男児が発見された陸自演習場内施設(YouTube「ANNnewsCH」より)


 北海道七飯町の山林で行方不明になっていた小学生男児(7)が、6月3日朝、鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で発見され、無事保護された。この小学生の行方が分からなくなったのは先月28日。道警、消防、自衛隊が大掛かりな捜索を行うも1週間近く発見できず、海外メディアもこの行方不明事件を報じるなど大ニュースになった。

 報道によれば、男児は28日夜から陸自演習場内施設にいたと語っており、命に別条はないという。とにもかくにも無事であったことに胸を撫で下ろすばかりだが、しかし男児が発見されるまでのネット上の反応はといえば、かなり酷いものだった。

 事件発生から一夜明けた29日、男児の父親が当初「山菜採りの途中にはぐれた」としていたのを「『しつけ』のため車から降ろした」と説明を翻すと、ネットでは父親が悪意をもってなんらかの行為を行ったとするツイートや2ちゃんねるへの書き込みが相次いだのだ。

〈親はまだ隠してるんじゃね?〉〈置き去り(生きたままとは言ってない)〉〈父親、あんな事してよく取材受けられるよなあ。本当は殺ったんじゃないか〉〈山に置き去りの事件未だに見つかってないっておかしくない?絶対この親が殺したべ…〉〈ころされているにきまっている。しつけ、ふざけるな!うざったいから遺棄して殺した。それが真実だね〉

 そして、こうした2ちゃんねる等の書き込みをまとめたサイトが、この「父親による殺人遺棄説」を煽るようなまとめ記事を次々と投下していったことで、その勢いは加速していく。たとえば、ネット右翼御用達の悪質まとめサイト「あじあにゅーす 2ちゃんねる」では、5月31日から6月2日かけて、こんなタイトルのまとめ記事を連投していた。

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