小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

「子供を産めないことに泣き叫んだ」有働由美子を勇気づけた「子供を産まない選択をした」山口智子の強い言葉

 もちろん、子をもちたいのにもてないというのは、とても辛いことだろう。ただ一方で、その辛さの背景には、「女は子を産んで一人前」という世間からの圧力の存在もある。とくに、安倍政権が掲げる「女性の活躍」とやらは女に対して「働け」「産め」とうるさく、社会にも「女の幸せは子をもち、育てること」といった保守反動的な価値観が強まっている。それゆえ、じつに堂々と“子をもたなくても幸福”と語った山口には、勇気づけられた女性も多かった。

 実際、有働はこの山口の発言について、「よく言ったなと思いました」と言い、「まだ世の中に子どもを産んでお母さんになるほうが多数派」「誰も『そうじゃないよ』って言わないし、なんかどこか心の底に(産んで当たり前という気持ちが)なんとなくあるような気がする」と、女性に向けられるプレッシャーを口にした。

 女性には、産まない生き方だってあるはず──。番組はそうした本来“当たり前”であるべき問題に迫ったが、同時にはからずもあきらかになったのは、世間の風当たりの強さだ。翌日の番組中、視聴者から寄せられた50代男性の意見は、こんなものだった。

「子どもをもたないと主張することが『よく言った』と賞賛されるとは、愚かな女性が増えたものだと落胆します」
「幼稚なエゴを声高に主張する特集でワガママ女が助長しないことを祈ります」
「少なくとも、私の子どもが汗水たらして働いた税金をあなたの老後に使って欲しくないです」

 まさしくこうした声に有働をはじめ、多くの女性たちは苦しめられているわけだが、この投書を読み上げた有働は、一体どんな気持ちだったのだろうか。そう想像すると痛みがこらえきれなくなる。

 だが、だからこそ“女には産まないという選択肢がある”ことをもっと語っていく重要性があるだろう。有名人として先鞭をつけた山口智子は、「AERA」(朝日新聞出版)5月23日号でも、夫・唐沢寿明との関係を語るなかで、再び子どもの問題について言及している。

「血が繋がっているという理由だけで、そこに依存したくないという思いが強い。たとえ血が繋がっていなくても、心から尊敬できる人と時を共にしたい。私自身、子どもを持たないという人生の選択に後悔はないし、選んだからには最高の人生にするぞという覚悟を持って臨んでいます」

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。