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KAT-TUNはなぜ空中分解した? 元側近による暴露本が出版! 亀梨は「もう俺のソロでよくない?」と

〈KAT-TUNの他の5人のメンバー、特に赤西にとっては面白くない出来事として、その内心に穏やかならないさざ波を立てたのかもしれない。当時のスタッフがその空気をこう表す。
「やっぱり2人はどうしても比べて見られていましたからね。お互いがライバルとして意識するなというほうが無理でしょう」〉

 2人の関係は周囲から見ても危なげなものだったというが、共に人気ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)への出演で一躍ブレイクした亀梨と赤西は、当時、赤西のほうが亀梨よりも知名度、人気ともに高かったことからも歪な関係がさらに加速していく。

〈このころから赤西は、
「グループとしてやっていくことが自分の道として正しいのか」
 こんなことを考え始めていた〉

 CDデビュー前からの“ツートップ”の不協和音。さらに2人が共演したNTTドコモのCM撮影現場でも、こんな鞘当てもあったらしい。現場でスタッフが赤西仁に「いい身体してますね。鍛えているんですか?」と聞いたときのことだったという。

〈赤西は答えた。
「はい、ジムに通って鍛えています。亀梨みたいに細いとちょっとね」〉

 亀梨和也に対する強烈なライバル意識と皮肉である。一方の亀梨も同じ現場で赤西に対して強烈な批判を口にしたという。

〈メーキング映像を撮っていたスタッフが、亀梨のコメントを録りにカメラを回しながら話しかけた。
「さっき赤西君も撮らせてもらったんで。彼はこういうのが苦手だって言ってたけど、亀梨君は上手そうだからよろしくお願いします」
 と水を向けると、
「あいつ、ほんとに言い訳野郎だな」
 と周囲にも聞こえる声でひと言吐き捨てた。
 この頃の2人は、もはや同じグループのメンバーとしてお互いを尊敬し,称え合うという良好な関係ではなかった〉

 こうした2人の確執は、赤西、そして田中聖、田口淳之介という3人の脱退の予兆だったのかもしれない。赤西は六本木のクラブ通いを通じて外国人の友人が増え、KAT-TUNから離れての海外進出、ソロ活動への想いを強くし、ジャニー喜多川社長の庇護のもと、それを実行していく。しかし2012年、事務所に相談なく黒木メイサとデキ婚するという前代未聞の“事件”を起こし、芸能活動を干され、その2年後には事務所を去った。その理由について同書ではこんな指摘がされている。

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