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嵐・二宮がアカデミー賞のスピーチで山田洋次監督を無視して「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」にお礼の言葉述べ、大顰蹙!

 さすがに「言わされた」とまでは思えないが、SMAPの騒動と関係あるのは明らかだ。バラエティなどを見ていてもわかるように、二宮は空気に過剰に反応する傾向がある。この間のSMAP騒動を見ていて、メリー氏やジュリー氏に逆らったらどんな目にあわされるかわからない、ご機嫌をとっておかなければ、という思いにかられ、つい口に出た可能性が高い。

 実際、二宮にかぎらず、ジャニーズのタレントの間では、メリー氏、ジュリー氏への恐怖がものすごく高まっている。

「SMAP騒動以降、ジャニーズのタレントの雰囲気がガラリと変わった。最近は結構自由な感じで、番組でも事務所のエピソードについてよく軽口を叩いていたのに、あの騒動以降はまったく口にしなくなった。とにかく“モノ言えば唇寒し”という感じで、ピリピリしてます。逆に、生き残りたいと思う連中は、上層部に気に入られようと必死になっている」(テレビ関係者)

 二宮のスピーチを見てもわかるように、彼らの目は結局、ジャニーズの内部にしか向いていないということだろう。

 ただし、この恐怖支配はタレントを服従させるには効果があっても、ファンに対しては逆効果になっている。タレントたちが怖がれば怖がるほど、ファンは彼らの背後にメリー氏の影を感じ、彼らを「メリー氏の奴隷」としか見られなくなっていく。その結果、ジャニーズタレントのファン離れがじわじわと起き始めているのだという。

 日テレが、二宮のスピーチのうち「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさん」以下の部分を丸々カットしたのも、そうした匂いを消そうと配慮したためだろう。

「もともと、日本アカデミー賞は大手映画会社、芸能プロ、そして日本テレビによる出来レースといわれていたんですが、去年から、ジャニーズがかなり深く関わるようになった。当然、このスピーチのカットも日テレとジャニーズが相談して決めたんでしょう」(前出・テレビ関係者)

 実は、今年のアカデミー賞では、もうひとつ、カットされたスピーチがある。最優秀作品賞と最優秀監督賞をとった是枝裕和監督が、日本アカデミー賞がオープンではないという意味のことを指摘したのだが、その部分がそっくりカットされているのだ。

 せめて映画くらいは、ジャニーズやテレビ局の支配から自由であってほしいと思うのだが……。
(時田章広)

最終更新:2017.11.24 08:03

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