芸能マスコミはジャニーズの支配下から抜け出せるのか?
■検証「SMAP騒動」芸能記者匿名座談会シリーズ→(前編)(中編)(後編)
A/スポーツ紙芸能デスク B/芸能ライター C/スポーツ紙J担記者 D/週刊誌記者
●『スマスマ』キムタクへの感謝の言葉はメリー氏の命令だった
──中編では、『SMAP×SMAP』(フジテレビ)での“生謝罪”にいたるまでの舞台裏とスポーツ紙を中心にした報道合戦について話してきましたが、その“生謝罪”がああいう妙な形になったのはどうしてなんですか。
A 前回も話したように、メリー喜多川副社長から「許す」という言質のないまま、見切り発車的にテレビ謝罪に踏み切ったからじゃない? 17日、中居ら4人がジャニー喜多川氏には会って謝罪したのは事実だけど、メリー氏に会った形跡はいくら取材してもつかめなかった。ジャニーズサイドは、4人がメリー氏にも謝罪したと言い張ってるんだけどね。
D メリー氏は最後まで会おうとしなかった、という見方は根強くあるし、少なくとも存続の許しを出すことはなかったのはたしかだ。むしろ、あの『SMAP×SMAP』の生謝罪自体がメリー氏への謝罪の儀式だった、と。それで、メンバーのセリフもああいう曖昧な言い廻しになった。あの場で下手に「SMAPは解散しない」なんてことをいったら、「誰が続けるのを許可した!」とメリー氏が怒り出しかねないから。
B 『SMAP×SMAP』はまさに儀式だった。4人のメンバーのセリフはもちろんアドリブなんかじゃなくて、番組側とジャニーズが相談して決めたもの。18日の夕方に急遽、『SMAP×SMAP』の放送作家に召集がかけられて、セリフを作ったと聞いている。
C ジャニーズ側が相当、注文をつけたらしいよね。センターにキムタク、という立ち位置もそうだし、他のメンバーが黒のネクタイでキムタクだけが明るい色のネクタイというのも、ジャニーズの注文。さらに、草彅剛が「木村くんがジャニーさんに謝る機会を設けてくれて、僕たちはいまここに立てています」というセリフも直前になって、現場にいたジュリー氏がメリー氏の絶対的意向として、要求してきたといわれている。
A ただ、あのセリフについては、当初、中居が言わされる予定だったのが、拒否したので、草彅がかわりに言ったという話があるが。サンケイスポーツの記事だから、あまりあてにならないかもしれないが(笑)。
D いや、ジャニーズ幹部を情報源にしている「週刊文春」も書いていたから、それは多分事実だろう。